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きまぐれテンプテーション 感想&レビュー動画
概要
2019年に9月に「シルキーズプラスWASABI」より発売されたゲーム。同年の萌えゲーアワード「準大賞」受賞作品。
ロープライス系作品ながら萌えゲーアワードで準大賞をとった初の作品。内容としてはなんと美少女ゲームでありながら「オカルトホラー&ミステリー」が同居している点がポイントです。
それなりにショッキングかつ鬱な展開も用意されているが・・・それを差し置いてもアンネリーゼというヒロインが魅力ありすぎるので、ぜひプレイしてもらいたい1本。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8.5点
- その他 : 6点
総合評価:37点(50点満点)
あらすじ
現代に生きる陰陽師である巽悠久(はるひさ)はとあるマンションにやってきていた。
目的は事件の調査のため。なんとこのマンションから腹を割かれたうえに臓器がなくなるいう、不可解かつ凄惨な状態で4人の住人の遺体が発見されたのだ。
このマンションで主人公は、協力者として派遣されたという悪魔の少女と出会う。
こうして「アンネリーゼ」と名乗る彼女との、呪われたマンションでの奇妙な共同生活がはじまったのだった・・・といったストーリー。
物語のベースはやっぱりミステリーでしょうか。ただ文章を追ってくだけでなく、実際「住人だったものたち」に聞き込みしたり、家探ししながらマンションの謎を解き明かしていく操作パートもあります。
そこで選んだ選択肢やどんなアイテムを回収したかによって、いくつかのEDに分岐していくって構造ですね。
ちなみに冒頭ではこんな注意書きが出ます。
上半分はよく見るやつですが、「グロテスクな表現が含まれます」ってのは確かにあまり見かけないのでは。
ぶっちゃけ萌えゲーながら鬱、グロ、胸糞は含まれます。
キャラクター紹介
アンネリーゼ
通称アンネ。イギリス出身の悪魔。
ビジュアルからしてド直球に夜の眷属系統で、呪われたマンションの捜索にあたってのパートナーですが、事件の解決には関心があるようなないようなって感じで、むしろ主人公の下半身に興味津々です。
闇の世界の住人ながらばり明るくて天真爛漫な感じの少女で、出会った時からフランクな距離感で絡んできます。たぶんVtuberとかしたら人気出るんじゃないかなと。
この超セクシー系女子ながら、ある日突然トランスジェンダーした男友達みたいな気さくさも併せ持つ感じがなかなか絶妙でくせになる可愛さで、作品のメインヒロインだけに相棒役、お色気役、ボケ&ツッコミ役、殺伐とした物語の清涼剤役と様々な役枠を一手にこなします。
このアンネリーゼがとにかく魅力的。
彼女の魅力がこの作品の屋台骨であり、彼女を活かすためにストーリーが組まれている
って言っても過言じゃないと私は思っています。
総合レビュー
ストーリー 7点
脱出系謎解きミステリーが物語の芯ではあるんですが、アンネリーゼがあまりに魅力的ゆえに萌えゲー的な側面もしっかりあって、それらが融合したユニークな作品でした。
ホラー要素もありますが、鬱グロ系が本職の作品たちと比べるとまあマイルドな方なんじゃないでしょうか。
もちろん普段は「ゆずソフト」と「まどそふと」と「あざらしそふと」しかやらないけど、パッケージ可愛いから買ってみたー、みたいなケースだとカウンターパンチくらって真顔になるかもですが、覚悟してればトラウマになるとかいうレベルではなさそうです。
そしてダーク要素だけじゃなく、人から少し外れたもの同士だからこそ分かち合える、純粋すぎる愛もエンディングによっては描かれていて、感動要素もしっかりあるって点もポイントですね。
ワードセンス 7.5点
オカルトとミステリー部分については正直ちょっと何て評価すればよくわかりません・・・。
というのも私普段は怪奇譚とかミステリーとか全然読まないので。
そんな人間からすると話としては興味深くて面白かったです。「天使」の設定とか霊的存在は何かとかはなかなか。
ただ愛読書は月刊ムーですとか、そこまでいかなくても日常的に本格ミステリー小説読む人だと、まあ萌えゲーとの抱き合わせだとこんなもんかって感じるかもしれないかも。
だから採点難しいとこですが・・・アンネリーゼの会話センスは非常に良いなって思いました。
萌えゲーのヒロインとしての非現実的な可愛さを備えつつも、懐に飛び込んでくる感じの話し方とか特に。
こりゃあ世の多くの男は落ちたでしょうね。アンネたんはあはあ。
キャラクター 8点 グラフィック&エロス 8.5点
もう何度も言ってますが、とにかくアンネが魅力的です。
実質ヒロインは枠は彼女ですが、十分すぎるほどキャラゲーとして成り立ってると思います。
E-moteのクオリティーも高くて、なんか前後動までしっかりしてるのは驚きました。
全身がたゆんたゆんですよ、たっゆんたゆん。
ホラーとか絶対無理って人は、サービスシーンとアンネの立ち絵鑑賞モードだけコンフィグから開放して楽しめばいいのでは(暴論)。
マジでそれだけでも満足できるかと。
乳首の端っこが見えてる立ち絵がエロすぎます。
その他加点要素 6点
やっぱりオカルトホラー要素を取り入れてる分、オリジナリティーって点では強いですね。
もちろんそれ故に人を選ぶ作品でもありそうですが、だだ甘な恋愛物語はちょっと食傷気味でちょっとパンチの効いた萌えゲーを探しているって人には、ぜひプレイしてほしいです。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8.5点
- その他 : 6点
総合評価:37点(50点満点)
[…] 軽度のオカルト要素がありますと公式ページに注意書きがあるように、本作は多少のホラー要素があります。ただ分量的にはわずかです。シルキーズプラスWASABIレベルってことはないですね。それこそ「きまぐれテンプテーション」みたいな。 […]