萌えゲー解説

「ラズベリーキューブ」感想&レビュー動画【まどそふと】

ラズベリーキューブ 感想&レビュー動画

概要

引用:まどそふと公式サイトより

2018年に9月に「まどそふと」より発売されたゲーム。同年の萌えゲーアワード「準大賞」、「主題歌賞」受賞作品。PS4/Nintendo Switch用のコンシューマー版も発売しています。

人にやさしく生きるを目標に一日一善を心がける主人公と、個性がありながらも可愛いヒロインたちとの学生生活を描いた物語。

ヒロイン同士の掛け合いというよりも1対1の会話を重視した、個別ルートが長めの構成が特徴。

「とにかくイチャイチャ甘い恋愛を希望する!むしろそれだけあればいい!」って人にはとくにおすすめです。

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公式サイト
FANZA

評価

  • ストーリー : 7.5点
  • ワードセンス : 8点
  • キャラクター : 8.5点
  • エロ&グラフィック : 8点
  • その他 : 6点

総合評価:38点(50点満点)

あらすじ

とある事情から故郷に戻ってきた「吾妻 悟」は胸に熱い志を秘めていた。

これからは人にやさしく生きるのだ・・・と。

そんな一日一善がモットー主人公が、くせのあるヒロインたちと出会い、新しい学校に通い始めるまでがプロローグです。

萌えゲーではよくある共通ルート→個別ルートという構成をとってはいますが、共通ルートはかなり短め。舞台設定とヒロイン登場!ってくらいでしょうか。

ちょっとした選択肢を経てもうプレイして20分後くらいには個別に突入します。

開発陣のインタビュー的なものでも触れてましたが、本作はヒロインたちの掛け合いというよりも1対1の会話に重きが置かれています

そんな背景もあってかヒロイン同士の関係性はかなり薄め。なかにはほぼ絡みゼロの組み合わせも。

序章とか短くていいから早く恋愛編入らせてくれーって感じることが多い人には。向いてるかもですね。

キャラクター紹介

桜庭・ヴィクトリア・瑠莉

引用:まどそふと公式サイトより

出会うたびにもやもやするという理不尽な理由でいたずらを仕掛けてくる謎の美少女。

色素の薄い髪に細身の体に似合わない爆乳。名前や体格からわかる通り外国の血筋が入っています。

無口で淡々とした性格ですが凄味すらある美貌を持つほか各ステータスもカンストしており、一人で生徒会の全ての役職をこなすという超人っぷりで尊敬を集めるアイスビューティー。

人を寄せ付けない雰囲気を纏っていて、生徒からは雲の上の英雄のような扱いを受けていますが、なぜか主人公には思うことがあるようでことあるごとに厄介に絡んできます。

このヒロインの特技は主人公を罠にはめて使役すること。しかもその内容は落とし穴に誘い込むなどわりとシャレにならないレベル。

個別ルートではとにかくことあるごとに嫌がらせをしかけてくる、天敵のような生徒会長様とのドタバタした日常の中で、封印されていた過去が明かされていく話になります。

わだかまりが溶けてからは一気に恋愛モードが覚醒して、脳みそが溶けたような猛烈なデレと猿のような盛りを見せてくるのもポイント。

深刻な少子高齢化と言う社会問題に徹底抗戦すべく、天下無双の生徒会長様との爛れた日々に突入します。瑠莉たんマジ天使。

センターヒロインらしく主人公の心のトラウマにも絡むセンチメンタルなルートですね。

海道 美琴

引用:まどそふと公式サイトより

主人公とは遠い親戚かつ下宿先の大家さんのような女の子。

借金を作った親父が蒸発して日々怖い人に詰め寄られつつ、学生生活のかたわら内職の日々という古き良きテンプレ不幸体質に肩まで浸かっています。

「めぞん一刻」しかり影のある系ヒロインは昔から一定の需要がありますね。

まあ彼女はかなり天然というかのほほんとしていて、あんまり暗さを感じさせません。

むしろどんな時でも泰然自若としたスタイルで優しさを振りまくんので、逆に周りの方がはらはらするほど。

まあポジティブすぎるがゆえに、その奥に深い闇が見えたりするんですが。

薄幸の美少女としての顔だけでなく、無自覚かつ無防備に無距離まで寄ってきてワガママボディーを押し付けてくるという、とても罪深く男特効◎な仕様のヒロインとしての一面ももちます。

これが天使の顔した殺し屋か。どれほどの男を勘違い死させたというのか。ナチュラルボーンサークルクラッシャー美琴さん。

あとこの衣装、裸エプロンにしか見えません。

ダークな設定にも見えますが主人公とはきちんとラブラブしていて、いざ付き合い始めると濁流のような愛を口をこじ開けて流し込んで溺死させてくる女王様。

行き過ぎた愛情は反転して劇薬となる・・・ってやつでしょうか。

結月 悠

引用:まどそふと公式サイトより

ミリタリーショップ&カフェという個性的な店の一人娘。

サバゲーに熱中しすぎて腰をやって入院してしまった父親に代わって店を切り盛りしていている関係で、あんまり学校に来てない半不登校児。

強気な性格の美人で店にたむろしている濃い常連客に、じゃんじゃんバリバリ銃と暴言をぶっ放す名物オーナーです。

自由奔放な父親に振り回されまくっているものの、本人もサバゲー好きなため本心ではそこまで悪く思ってないもよう。

学校では札付きの不良娘みたいな扱いを受けてますが、クールビューティーぶりたいだけで、根はわりとお上品なタイプでポンコツなところもあるって辺りが可愛いポイントですね。もちろんツンデレ。

最初は男友達みたいなノリで付き合いが始まりますが、悠のカフェでバイトとして働くことになったことからだんだん距離を詰めていって・・・って感じのストーリーが展開されます。

ギャル系女子清純女子をころころ転がしたい諸兄に。

狩野 みなと

引用:まどそふと公式サイトより

元気爆裂ハイテンション系の後輩。人の目線は気にしない、人の話は聞かない、人の都合は省みない。という信念をもとに園芸部として毎日農業に汗を流しています。

自己中ってわけではないですが、アイデンティティーが完成しすぎているので外的要因に左右されず、周囲からの干渉も一切受け付けない。故に無敵というタイプ。

現状部員がみなとだけなため慢性的な人手不足に悩んでいたところ主人公に目をつけ、強引な寄り切り(not比喩)で部員としてスカウトします。

農業が世界の中心というより、もはや農業のことしか考えれない特殊な呪いを受けているんじゃないかと疑うほど。

世間の流行とかはもちろん、風情を楽しむ心とか恥じらいとか協調性とかが根こそぎ欠落してる可哀そうな子。

とにかくテンションのたがが壊れていて常に躁な感じで、ヒロインというよりそういう人の心を失った妖怪、みたいな感じで最初は色気とか皆無でしたが、共同で畑仕事に取り組んで苦労をともにするなかで次第に乙女心が芽生えていって・・・って感じです。

デフォルトで恋愛回路がインストールされてないのが悲しい。

付き合い始めたあとは持ち前のパワフルさで愛情の一転攻勢を仕掛けてきます。もちろん夜もガンガンです!農家はいくら人手があってもいいからね!

ちゅきちゅき攻めで空っぽになるまで絞ら・・・骨抜きにされるがいい!

総合レビュー

ストーリー 7.5点

引用:まどそふと公式サイトより

可愛い女の子とのほのぼの甘い日々を過ごせるという点に特化していて「萌えゲーややっぱりいちゃいちゃしてなんぼ!」・・・って人には向いてる作品だと思います。

ただ甘いだけではなくて、もどかしさとかうまくいかなさとか情けなさとか、そういう恋愛の切なさをこれでもかと丹念に掘り下げてるのが良かったですね。

主人公の過去とかヒロインたちが背負っているものとかシリアスな部分も、恋愛を引き立てる程度のマイルドさに収められて、終始穏やかな気持ちでプレイできます。

美琴とのルートとかもうちょっと方向性捻れば「CLANNAD」っぽくできなくもなさそうですが、明るいラブコメを突き通しました。

逆に言えば胸焼けするほどベリースイートな恋愛で構成されているので、泣きや感動を求める人だとちょっと物足りないかもです。

ワードセンス 8点

引用:まどそふと公式サイトより

ヒロインや主人公の設定を活かした会話が多く、ギャグのクオリティも高かったと思います。

皮肉も交えた軽妙な言葉遊びや気持ちの鞘当てみたいな、ちょっとトリッキーな会話回しが多めなのが特徴でしょうか。

この辺はまどそふと節って感じがしますね。ワガママハイスペックでも同じようなこと感じた気がします。

でもワガママハイスペックよりひねりがライトで読みやすかったかも。

キャラクター 8.5点

引用:まどそふと公式サイトより

ど直球にいちゃいちゃ恋愛がテーマの作品ですが、各ヒロインで方向性がちゃんとばらけているので、通しでやっても飽きたりしないのは非常にいいですね。

あと脇を固めるサブキャラが豊富かつ個性が強いのも好印象

悠の父親をはじめしょうもない大人たちが多いんですが、それがこのゲームの明るい雰囲気をしっかり支えてると思います。

とくに本ゲームは1vs1×4みないな構成なので、ヒロインと主人公を囲うサブキャラが魅力的なのはやっぱ大事。

グラフィック&エロス 8点

引用:まどそふと公式サイトより

どちらかと言えばセクシーと言うより可愛い感じの絵柄ですが、サービスシーンはちゃんとエロエロです。

公式サイトでも各ヒロイン5シーン以上ありますよ、という点を作品のポイントとしてあげていますが、ボリュームも十分あります。

めっちゃこのヒロイン好きだけどサービスシーンが・・・っていう悲劇が起きにくいのはやっぱいいですね。

その他加点要素 6点

共通ルートが短いうえにヒロイン同士の関係も薄いっていう、フルプライス系作品としてはちょっとユニークな構成ゆえに、世界観に没入できるって感じはあまりないですが、どのヒロインも個性があってすごく可愛いのでもうそれで満足できます。

あとは萌えゲーアワードで主題歌賞をとったメインテーマも、やっぱり魅力として外せないかなと。

ライブとかで爆盛り上がる一曲だと思います。

 

評価

  • ストーリー : 7.5点
  • ワードセンス : 8点
  • キャラクター : 8.5点
  • エロ&グラフィック : 8点
  • その他 : 6点

総合評価:38点(50点満点)

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