ゲーム概要
「死神商館RExEX 〜 カネのチカラをマシマシして女冒険者のハーレムを作るRPG」は2024年5月に「サークル冥魅亭」から発売された同人ゲーム。
完全新作ではなく2020年に発売された「死神娼館」という作品に、大幅なブラッシュアップを行ったリメイク作品です。ただHシーンの追加を行ったというだけではなく、ゲームシステム面にもテコ入れしてより遊びやすくしたうえに、「エクストラステージ」も盛り込まれています。過去作↓
最大の特徴としては同人ゲームとは思えないほどの圧倒的なボリューム。初見だとエンディングまでおそらく35~40時間くらいかかると思います。これにエキストラステージやコンプ要素も加わるとかオカシイヨ・・・。完全クリアまで80時間以上もカカッタヨ・・・。
でもゲームとして骨格が優れているので、いつまででも遊べてしまう面白さがあるんですよね。
総じてとても素晴らしい出来の作品だと思うので、時間を忘れてガッツリ楽しめる同人作品を探している方はぜひプレイしてもらいたい傑作です。
ゲームシステム
ゲームジャンルとしては「ハーレム経営RPG」とされています。商館を経営してお金を貯めながらたくさんのヒロインとハーレムを築こうってわけですな。
RPGではあるんですが、よくあるRPGツクールをベースにしたものではなくよく練られており、普通にswitchとかsteamとかで販売されていてもおかしくないほど、そもそものゲームとしてのクオリティーが高いです。
ゲームは大きく分けて2つのパートから成り立ちます。ひとつめが「経営パート」。
異世界からわけもわからず召喚された主人公が、何もない土地にお店を立ち上げ、周辺を訪れる冒険者にお金を落としてもらう仕組みを作ります。
発展はリアルタイムで進行し、小ぶりなシムシティーみたいな感じでしょうか。
最初は小さなレストランやショップしか設置できませんが、お金が貯まって協力者なりも増えてくると、カジノやら大きくて稼げるハコモノも作れるようになります。
当然!Hなお店もあり!
搾精ルームを設置してヒロインと主人公(のアバター)を配置すると一日中お搾りをしてくれて、しかもその精子は謎の高額で販売できるのです(!?)。
ふたつめは「探索パート」。
RPGには付き物のダンジョンに繰り出し、新商品の開発に必要なマテリアルや、開発ポイントを集めるパートです。
イメージ的には風来のシレンとかが近いですかね、ローグライクではないはずですが。
ただアイテムを探すだけでなく、ダンジョン内に配置されている敵アイコンと接触すると戦闘が始まります。各種スキルを駆使して敵を殲滅しますが、慣れればそんなに難しくありません。オート戦闘機能もありますし。
そしてこの2つのパートのくり返しで商館が大きくなる過程で、必要に迫られたり迫られなかったりしながら、女の子とイチャイチャHを楽しもうって感じですね。
あ、本作Hの傾向としてはかなり純愛よりです。
ファンタジー世界なのでゴブリンなり盗賊の魔の手がヒロインたちに・・・という描写はあるのですが、売春・凌辱・NTRシーンといったインモラル要素は、極力削った造りとなっているのでそっち方面苦手な人でもおそらく問題ありません。主人公以外とのHは(一部の必須ポイントを除いて)カットする機能もついているのもポイント。
ゲームのポイントと長所
① 驚くほどの大ボリューム
冒頭でも述べたようにこのゲームボリュームが半端ないです。
一般的な同人作品だと3,000円クラスなら10時間ちょっとくらい遊べればまあまあ・・・といった所感ですが、本作は10時間だとまだ中盤にも達さないほど。
そろそろラスボスかなあ・・・と思って有志の攻略サイトを除いたらまだ1/4くらいだった(笑)という驚きの体験ができると思います。
しかもゲームの物語面だけでなく、Hシーンも400以上と相当な量があります。
メインヒロインはセンターの死神ヒロイン「シイネ」に、メスガキサキュバス、清楚なシスター、母性あふれるお姉ちゃんなどを加えた圧巻の21人体制。多すぎィ!
あとスタッフとして雇うモブ子ちゃんとも職権を濫用してHできます。
何がすごいってメインヒロイン全員にCVがついていて、本筋ストーリーと主要H中はボイスつくんですよね。ただでさえぶっ飛んだボリュームなのに・・・。
しかも月野きいろさんや七種結花さんをはじめ、商業作品でもメインどころを演じられている方も名を連ねているという凄すぎる面子。
もはや同人作品という枠を超越しつつある感があります。
② 長くても飽きずにプレイできるゲーム性
何よりも驚きなのがこんな何十時間もかけてプレイする超大作なのに、途中で面倒になったりしない点。
H要素を抜きにした「ゲーム」そのものの面白さが相当強いです。
経営パートはリアルタイムで進行し、溜まっていくお金や死神パワーといったパラメーターを見ながら、次は何を増設しようか、投資しようか、どのヒロインの好感度を上げてHしようか常に考えなければいけません。ハーレム館の経営者にぼーっとしている時間などないのです、笑。
さらに探索パートも、最初のうちはオート戦闘で何となく勝てますが、油断してると急に敵に叩きのめされて強制帰還させられます。ちゃんとスキルを取得して、オート戦闘に頼らず状況を見ながらしっかりバフ技使わないと勝てなくなるんですよね。ラスボスとか鬼強くて苦笑いせざるを得ない、笑。
・・・と書くと難しいゲームなのかと思われるかもですが、きちんとヒントというか次のタスクがわかりやすく提示されるのでそんなに迷ったりはしないですし、ミスってもほぼペナルティーなど発生しないのでストレスになったりはしません。めちゃくちゃ親切な造りだと思います。この辺りはリメイク前よりだいぶ調整いれたみたいですね。
むしろじゃんじゃん溜まっていくお金に射幸心をあおられ、次から次へとイベントが押し寄せるので、やめられない中毒性があり。本記事も徹夜明けのふわふわした頭で書いております。
量のみでなく質も同人ゲームとは思えないですね。
難点と感じた点はほぼないですが、強いて挙げるなら終盤が近づくとクリアに必須な投資にかかるお金が膨大になり、働いているみんなを見守る作業時間が増えるところくらいでしょうか。
襲撃来てくれ・・・とお祈りしているタイムありました(ごろつきを倒すと報奨金が大量にもらえるので、店に攻め込まれるとむしろ嬉しい)。
総評
というわけで「死神商館RExEX 〜 カネのチカラをマシマシして女冒険者のハーレムを作るRPG」の解説でした。
圧倒的なゲームとしてのボリュームに丁寧に組み上げられたゲームシステム、しかも有名声優さんのボイス付きでHパートも豪華と、ちょっとケチのつけようがない大作と言わざるを得ないです。
まだ同人作品に触れたことはないという方にもオススメできるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。