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竜姫(どらぷり)ぐーたらいふ 感想&レビュー動画
概要
2020年に10月に「Whirlpool」より発売されたゲーム。
鉄の意思をもってニートを貫く主人公と、人類の命運を握る竜族の姫君とのただただぐーたらした日々を描いたスローライフ系ラブコメ。日常系のほんわかした萌えゲー好きな人におすすめ。
「2」も発売されております。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8点
- その他 : 4点
総合評価:34.5点(50点満点)
あらすじ
意識高い系無職である主人公「宮本武」はザリガニを探していた。
なぜかと言えば彼は筋金入りのニートでバカ貧乏だから。
そう!働きたいけど働けないとかではなく、自らの誇りと尊厳をかけて無職を貫いているニートオブニートなのだ!
「働きたくないでござる!」
しかしその日出会ったのは一匹の妙なトカゲ。
迷いつつ食べようとするも幼馴染に止められたこともあり、「ハル」と名付けてペットとして飼うことにした。
そんな平和なやり取りの一方で地球には、突如「竜種」と名乗る怪物たちが襲来。人間たちを家畜にすると宣言した。
こりゃあ人類の歴史もここまでかと誰もが観念した時、一人の少女の姿をしたドラゴンが「待ってください」と割って入る。
そう、ハルは竜種の姫君だったのだ・・・・・といった物語です。
舞台設定こそ地球滅亡をかけた超スペクタクルファンタジーって感じの導入ですが、内容はタイトル通り、主人公たちのぐだぐだした日々を描いた日常系コメディー。
え?地球の危機は放置するの?
キャラクター紹介
ハル
女王の娘であり竜の中でもかなりの力と権威を持つドラゴン。
主人公に良くしてもらったことで好意を持ち。結果として人類家畜化計画に歯止めをかけてくれた救世主。
比喩とかではなく真に人類の命運を握る存在です。ニート思いがけず世界を救う。
ハルは竜という超常生物ですが、ベースの感性はわりと普通の少女っぽいですね。
もちろん人間世界の常識的なものは欠落してますが、竜はほぼイコール神みたいな存在で何もせずとも崇め奉られるのがデフォルト故に、基本ワガママで怠惰な性格。
人間社会の中でぐーたらライフを満喫しています。主人公とは似たもの同士かも。
雰囲気は子供っぽいけど竜という種族の能力でいろいろ偏った知識は取得しており、幼さと妖艶さが絶妙な度合いで同居してるあたりがそそります。
三大欲求の権化みたいな存在なので、いちゃいちゃはわりと積極的。
プレイ前は設定的になんかこうもっと人間じゃないから、夜の営みが何かとか知らなくて、だんだんと愛だの恋だのを育んでいく系だと思ってたので、サービスシーンが急にぶっこまれた時は驚きました。
一ノ瀬鈴夏
お隣に住んでいる和菓子屋の一人娘。
伝統を重視する家庭の育ちなのに中身も外見も今どきのギャル。主人公がかなり浮世離れしたライフスタイルと価値観をもっているせいで、ツッコミ役および振り回され役を一手に引き受ける、苦労人的なポジションを余儀なくされています。
世話焼きで家庭的な一面もあるから良い嫁になるタイプっぽいですが、男の好みに難あり。
はっきりと言い出せないものの昔から主人公にぞっこんなもののなかなか思いが実らず、急にハルが現れて主人公を独占されてしまうわ、変なストーカーに絡まれたりするばかりか、なんと物語の流れで半人半竜みたいな存在になってしまうという不憫すぎる子。
でも悲惨な境遇にあっても主人公とは関係が深まったし、そんな人生もプライスレスとけっこう前向き。ダメンズウォーカーとして1級の素質あり。すさまじい負けヒロイン臭が・・・。
ドラ美
突如地球にやってきた竜種の1人(匹?)。
主人公の暮らす街で何やら怪しげなカルト宗教を作ってる厄介なドラゴン。だみ声のお兄ちゃん猫がいそうな名前ですね。
見た目は美少女ながら竜という限りなく神に近い存在故に高慢で、主人公を含め人間を虫けら程度にしか思っていませんが、姫であるハルには色んな意味で全く頭が上がらないため、常に三下ような振る舞いをしています。
まあバイキンマンみたいなコメディーリリーフと思ってくれれば間違いないかと。
よくわからんモブ人間を従えてるところも、まさにそれっぽいです。
総合レビュー
ストーリー 7点
日常系漫画みたいな世界観でコメディ風味も強い作品でした。
とくに何か大きな目的とかテーマがあるわけではなく、短めのエピソードの連続みたいな構成となっていますね。
それぞれの話がキャラの可愛さをほっこり楽しめるようなストーリーが多くて、ほのぼの系作品好きははまると思います。
地球は何ともいたしません。ニートに地球が救えるものか!
ワードセンス 7.5点
主人公がまあなんていうかこう清貧を尊しとする人間で、その働かないことにかける執念をあらわした小ネタが随所を全編を通して描かれてるのがよかったです。
ようはどクズ男の話なんですが。
キャラクター 8点
ニートでしょうがない男なんだけど、そんな主人公を好きで仕方ない鈴夏の言動に代表されるように、サブキャラも含めて全員方向性は違えどわりとポンコツなんですよね。
しかもそのダメっぷりが物語が進んでも一向に改善する気配すらない。
でもそのポンコツさがよく描かれているが故に、各キャラすごく印象に残っています。
愛すべきダメ人間の群像劇って感じでしょうか。
想像ですが主人公を社会不適合的ニートと定めたうえで、ニートと絡ませるならこんな女の子が活きるって感じで「ハル」と「鈴夏」の2人のヒロインはデザインされたんじゃないかななと。
ニートに対する布陣が厚い・・・!
グラフィック&エロス 8点
メインヒロインのハルは精神的にはわりと幼いんですが、幼いゆえに欲望に素直で夜は積極的。
それが背徳感あっていい。見た目はロリなんで犯罪臭はでますが。
ともあれ鷹乃ゆき氏が描く女の子はめちゃくちゃ可愛いです。
非常に優等生的可愛さと言うか、誰が見ても可愛いと感じるような絵柄だと思います。
その他加点要素 4点
私個人の感想としてはけっこうすっきりした萌えゲーだなって印象を受けました。
無理に感動話のようなものをいれず日常系コメディーに振り切って、小話やキャラのやり取りもほぼニートネタ。サブキャラも必要な部分だけ出演みたいな。
でも風呂敷を広げすぎずに要素を絞ったぶん、キャラの魅力や可愛さをストレートに楽しめる構成になってると思います
人によって萌えゲーに求めるものは違うでしょうが、日常モノ好きにはとてもオススメできます。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8点
- その他 : 4点
総合評価:34.5点(50点満点)
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