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けもの道☆ガーリッシュスクエア 感想&レビュー動画
概要
2021年に10月に「Whirlpool」より発売されたゲーム。
同年の萌えゲーアワード10月月間賞を獲得した作品。
駆け出しの4人組アキバ系アイドル「けもの道☆ガーリッシュスクエア」の奮闘と、熱血アイドル兼マネージャーとして彼女らを支える主人公の日々を描いた恋愛アドベンチャー。魔法少女も出るよ!
ミドルプライス作品ってことだし過去の「竜姫ぐーたらいふ」のように、続編が出ることを期待。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7点
- キャラクター : 7.5点
- エロ&グラフィック : 7.5点
- その他 : 4点
総合評価:33点(50点満点)
あらすじ
駆け出しでまだ無名の4人組アイドルグループ「けものみち道☆ガーリッシュスクエア」に心から熱狂しておりファンクラブの会長も務めている「中森大河」。
いつものようにイベントに参加し至福を感じながら帰宅しようとしたところ、偶然公園で集まっているの彼女らを発見した。
どうも雰囲気がおかしいので様子を見守っていると。なんとゆるキャラが彼女らの体から現れるではないか。
そう彼女はアイドル兼「魔法少女」だったのだ!
思いもよらぬ彼女らの秘密を知ってしまった流れで「けものみち道☆ガーリッシュスクエア」のマネージャーとして抜擢されてしまう主人公。
そうここからトップアイドルに駆け上がるための挑戦が始まる!
・・・ってストーリーです。
微妙に「魔法少女まどか マギカ」風の設定を踏襲していますが、決してダークファンタジーとかではなく、明るく軽やかな感じのラブコメ。
間違ってもエグいシーンとかないからご安心を。まあこのパッケージからそんな描写飛び出したらトラウマになりそうですが。
キャラクター紹介
皇 はねる
けもの道ガーリッシュスクエアのリーダーであり、猪突猛進ちょっとアホの子ペンギン。
賽を振ってから考える行動派でやる気が空回りすることもあるけど、基本しっかり者で天性のポジティブさと華をもって他のメンバーを引っ張ります。
実は主人公とは過去にいろいろ接点があったことで、初期値でかなり好感度高め。
ファンから始まってアイドルと懇意になるとか奇跡的ですね。まあ遠目から眺めていただけの方が幸せだったかもしれないけどなあ!
アイドル活動は本気でやっていてプロ意識も高いけど、プライベートは非常に普通の女の子って感じに描かれているのが特徴で、独占欲強めなのか相当やきもち焼き。
ハーレム状態にある主人公を事あるごとにジト目で咎めてくるのが可愛いですね。
二谷 天寅
無気力無反発無感応キャット。
少し特殊な育ち故にかとにかく押せども打てども全く響かぬ虚空のような性格で、空気とか場の流れとか他者の心理とかあまり慮らない言動が印象的。
本人的には普通に振る舞っているつもりらしいけど、急によくわからないこだわりを語ったり、かと思いきや電池が切れたみたいに活動を止めたりするから、周囲の面々をはらはらさせます。
ただ本人としても自身の性格を気にしてるもよう。
最初はあまりアイドル活動に対するやる気を感じにくく、かなり受け身に参加してますって姿勢に映りますが、実は秘めている思いがあって個別エピソードではそれを掘り下げていく展開になります。
ちなみに今作の攻略ヒロインはこの「はねる」と「天寅」の2人のみで、Hシーンもこの2人だけ。
残りのメンバー2人は今作はちょいエピソードだけで、そんなに大きな活躍はしません。
サブキャラって感じの描かれ方じゃないですし、露骨に解き明かされてない伏線もあるので、おそらく残りの2人のもしくは+αに焦点を当てた続編が出るんじゃないかと。
過去のWhirlpoolミドルプライス作品の「竜姫(どらぷり)ぐーたらいふ」や「猫忍えくすはーと」もシリーズものの体をとってることを考慮すると、この作品もそう低くない確率で続編でるんじゃないかと思ってます。
兎月 白雪
無垢なあざとさで男を惑わせるミステリアスラビット。
登場キャラのなかでもひと際謎が多めで、どこぞの令嬢のような雰囲気を漂わせているものの詳しい素性は不明。
唯一わかっているのは熱狂的な初老のおじさんファンがいるってこと。
本作ではだいぶ手札を伏せたまま終えたので、次回作あるならどんな設定がオープンになるのか期待が高まります。
個人的には言動の節々ににじむ雰囲気からSっぽい性格と見せかけて、実はどMでしたって展開に賭けます。
森野 球美
ステージの上では元気娘!でもステージ降りればビビりまくりベアー。
調理学校の学生で勉強のために金沢から上京してきてます。ステージでは魔法の力を借りてノリ良く振る舞っているますが、実は極度の小心者で恥ずかしがりや。
ちょっとしたリアクションがいちいち可愛い、ストレートに素直で可愛い後輩ってタイプです。
地方出身なだけに方言使いでもあるので、そこをぜひもっと掘り下げて欲しいですね。
総合レビュー
ストーリー 7点
ポップな雰囲気のパッケージ通りの王道ほんわかコメディーって感じでした。
とくに推しのアイドルとかVtuberとかがいて、推す喜びを理解しているとより共感しやすいのでは。
本筋としてはアイドル街道を突き進むサクセスストーリーですが、個別の各ヒロインのエピソードは別に熱血アイドル奮闘記みたいな感じではなく、わりと身近で個人的かつ女の子らしい悩みを扱うので、あんまり人を選んだりしなさそうです。
物語の展開もけっこう早め。
停滞感なくバシバシ話が進む感じですが、主人公がとにかくめちゃくちゃ熱いアイドルオタクで、不器用ながらもどストレートな愛情を持ってヒロインの心に飛び込むから、ヒロインがささっと絆されてもあんまり違和感がないのが好印象。
そう「推す」エネルギーは全てを解決するのじゃあ!
ストーリーの長さ的にはミドルプライス作品相応で、普段フルプライス系の作品しかやらない人だと、さあ共通ルート終わったしここから個別ルートだぜ!
・・・ってくらいで終わったと思うかもしれない。もちろん物語としてしっかり一区切りはついていますが。
ワードセンス 7点 キャラクター 7.5点
ヒロインは4人ながら各キャラに魔法生物マスコットがついてるので、物語の登場人物はけっこう多めに感じます。
この魔法生物たちが単なる舞台設定的な感じではなく、けっこうそれぞれが人情味や個性のある感じで描かれていて、随所にボケとツッコミの役割をこなしながら立ち回るので、最後まで間延びした感じがなく賑やかな雰囲気が続いて楽しめました。ドタバタコメディーって感じですね。
ヒロインも十二分に可愛いんですが、やっぱりミドルプライス作品故にエピソードが少なめなのが残念ではあります。
グラフィック&エロス 7.5点
原画もSD画も可愛らしい感じで、何かこうプレイしていて非常に和む系の萌えゲーです。
ふわふわした絵柄が明るい世界観と合ってます。
個人的にはねるのアイドル衣装のハイレグが非常にけしからんです。ちなみに公式HPで触ったときのリアクションを拝めます。
その他は加点要素 4点
老舗メーカーらしくゲームとして遊びやすさはしっかり確保されていました。
あとシンガーソングライターの逢瀬アキラさんが歌う主題歌「Girlish☆Love」が、作品とマッチしててすごく良かったですね。
クリアした後しばらくヘビーローテーションしてました。
評価
- ストーリー : 7点
- ワードセンス : 7点
- キャラクター : 7.5点
- エロ&グラフィック : 7.5点
- その他 : 4点
総合評価:33点(50点満点)