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僕と恋するポンコツアクマ。 感想&レビュー動画
概要
『僕と恋するポンコツアクマ。』は2015年にスミレから発売されたゲーム。同年の萌えゲーアワードでエロス系作品賞PINK・金賞を受賞しました。
ポンコツ可愛い魔族ヒロインたちとのドタバタラブコメディー。女の子たちがとにかく可愛いのです。イチャイチャシーンもなかなか過激でH実用度の高い作品。
翌年となる2016年にはFDである『僕と恋するポンコツアクマ。すっごいえっち』が発売されました。
評価
- ストーリー : 5.5点
- ワードセンス : 7点
- キャラクター : 8.5点
- エロ&グラフィック : 8.5点
- その他 : 3点
総合評価:32.5点(50点満点)
キャラクター紹介
桐谷 梨々愛
脳内にあらゆる言語をど下ネタに変換する翻訳機を実装している平均的な幼馴染。
しかしてその正体は淫蕩なる夜の眷属サキュバス。
隙あらば主人公の貞操をわがものにしようと舌なめずりをしています。まさに天然の性の捕食者。
とはいっても彼女はあまりに初心すぎて、色気でたぶらかすとは対極な性格をしてるんですが。
中高生男子も顔負けなくらい常時シモのことを考えているものの、そっち方面のことに対しては免疫ゼロという凄まじい二律背反を抱えており、親および周囲からは「なに可愛いこぶってんだこのねんねが!」とわりと呆れ気味に対応されています。
同居生活をしていて家族ぐるみの付き合いの幼馴染という、敗北を知りたいとか言いそうな圧倒的強ポジを独占していながら、雰囲気に流されやすくメンタルも弱くテンパりやすくしかも不運と恋愛戦闘力がクソ雑魚。
ライバルたちに歯牙にもかけず蹂躙されまくって、日々よよよよよしてる可哀そうな子です。
でもダメダメにダメでダメが極まっているゆえに愛しさ100倍みたいな、大富豪の革命がごとき起死回生劇で正妻の座を勝ち取ります。
なろう系主人公かな?
でもこんな底抜けに明るい子からこれだけ愛されたら幸せでしょう。
FDではけっこう旦那様を絞り始めてだいぶサキュバス感を出してきましたね。
藤真咲莉
ノリとテンションと下半身への興味だけで生きてる平均的な義妹。
日課はお兄ちゃんの耳の味見とパンツのテイスティング。今日はちょっとしょっぱめだねお兄ちゃん(笑)
外では理想的な妹を演じているけれど、家では無限に逆セクハラをしかけてくる困った系女子。
兄である主人公については家族愛を越えた並々ならぬ執着心をもっており、よその女にデレデレしているとヤンがデレして包丁がぶすぶすの惨劇となります。
なぜ妹はこうも過激派なのか。
種族は天使。本来は上品で節度のある暮らしを美徳とする種族のはずなんですが、彼女は派手好きで浪費家でキリギリスがごとく刹那的な欲求に従って生きています。
とまあ軽めなヒロインにも見えますが、幼い頃は芸能界で過ごしていたこともあり根はかなりドライな性格。
本当の両親とは半ば絶縁状態で、いまの両親は仕事で常に不在がち。人間不信で擦り切れた心を抱えながら兄と二人、支え合いながら暮らす妹と、ぶっちぎりの泣き√担当みたいな設定なものの、基本路線がラブコメですからそんな重い話にはなりません。
綾崎優
引きこもりオタクらしい豊かな妄想力をエロス方面に全振りして、思春期の男を無自覚に惑わす平均的なクラスメイト。
見た目こそ深窓の令嬢のような可憐さながら、ウルトラマイペースで飄々とした性格であり、ぼーっとしてるけど実はなかなか計算高くしたたかで変にあまのじゃくなところもあるとなかなかに不思議ちゃんです。
わかってほしいんだけど簡単にわかってほしくもないみたいな、なかなか面倒なことを言ってきます。乗りこなし何度高そう。
彼女のポンコツポイントは寒がり。
雪女なのに寒さに弱いというポケモンで言えばゴーストタイプみたいなポンコツさを抱えています。
ちなみに暑さにも弱め。適正生存温度は非常に限られているのです。
発熱作用を期待してか極度の辛いモノ好きという設定があり、インフェルノ料理を生み出すキッチン出禁系ヒロイン。
あと規格外のサキュバスママンを除けば一番立派なおっぱいをお持ちです。
お胸に食い込む小指いいいいいい!
有瀬川アルル
衣服への憎しみを謳いながら人類みな全裸計画を企む平均的な後輩。
これまではサキュバス、天使、雪女とメジャーどころの魔族でしたが、マミー女子という意外なところからのピックアップ。
包帯グルグルがテンプレの魔族なのに露出狂という矛盾を抱えています。
家での普段着は包帯。最高か。君には世界を幸せにできる素質がある。
たまーにトリップしておかしなことを言い出しますが、それ以外はかなり真面目で良識的な性格で素直に慕ってくれるいい子。
他の面々が濃すぎて迷惑を振りまいて来るので、相対的に癒しポジションを担っています。
何はなくとも褐色美少女というだけで花丸だ!
葵雅妃
アッパーになるおくすりの調合が趣味の平均的な先輩。
魔女の家の生まれで真名はメルティーナ=ラミアレス。メルたんはあはあ。
ドラッグマニアな一面があり、人生で直面する困難はおくすりで何とかなると思っている。
マジカルーケミカルー!このお薬で君を虜にしちゃうZO☆
賛美を受けるために生まれたと言って過言ではない美貌でモデルとしての地位も確立しているが、それでお高くとまるわけでもなく竹を割ったようなさっぱり性格で人気はとどまるところ知らず。
学園の生徒には男女問わず信仰を集めています。
しかし基本ガテン系な性分ゆえに生活能力は壊滅的かつ普通にわりと成績悪かったりと、近くにいるとけっこうその残念ぷりが浮き彫りに。
シンプルに頭と要領が悪いという、ある意味では一番残酷なポンコツポイントを抱えています。かわいそす。
年上ヒロインって包容力お姉ちゃんかハイスペック変人みたいなタイプが多いので、こういうこざっぱりとした系はまあまあ稀少に思えて、だからこそ私的にはささりました。
ヒロインという肩書がはげかけている他4人とは少し違って、ちゃんと女の子っぽい一面もありますし、実は本作で最も正統派な美少女かも。
・・・・と思わせておいて実は真の顔があるのです!
そうこの先輩の本質は・・・どM。
いたってノーマルな男でもどSへと変質させてしまう、魔性のイジメて欲しいオーラを放つ危険な女なのです。
その真のM性を開拓する話がストーリーのもう一つ軸ですね。
柴咲凛
あふれるエネルギーを全てバイトにぶつけては、社会の歯車を回し続ける平均的な後輩。
ボクっ娘であり虎娘でありながら姉属性に発情もちとわりと設定もりもり。
良い子ではあるんですが空気を読めないのか空気を読まないのか、いつでもストレートに感情を爆発させながら爆弾発言を放り込む困ったちゃん。
とりあえず人の話は聞かない。
ウザカワイイ系ですかね、ウザさが95%くらいの。
元気系後輩が好きな人には好かれそう。
龍泉寺愛花
沸点が異様に低く常時やさぐれていて、陽キャに毒を吐いている平均的な担任の先生。通称タマちゃん。
偉そうなわりにはかけらの威厳もなく、適当すぎで自己中すぎな性格なことに加えて厄介オタク。さらに年増をこじらせすぎて女を腐らしているという地獄コンボ。
本作でも最ポンコツ疑惑の筆頭で、なぜ教師という聖職につけているのか理解に苦しむレベルです。萌えゲーの世界は教師免許を簡単に渡しすぎる。
いろいろと問題しかない人ですが、まとめ役兼ツッコミ役を兼ねていて物語的にはかなり重要な存在ですね。
というかおおむねタマちゃんに鞭を入れることでストーリーを回してるふしすらある。ある意味本作の顔役と言えるかも言えません。
生意気ロリっ子は常に一定の需要がありますしね。
え?聖水?
もっちろんじょっばじょば出ます。ロリっ子ですから。
桐谷怜香
梨々愛の実母。いちおう純愛系作品なのになぜか参戦してきたママン。
学園長を務めておりポンコツ娘とは違って、大人の余裕がありできる女のオーラをまとっています。
人妻なのに個別ルートがあるだと・・・?
ポチ
頭がひとつしかないケルベロス。
頭が少ないということは知恵も足りないだろうということで、麻薬捜査犬でなくペットにされたという、なかなか悲惨そうな経緯の持ち主。
今は幸せそうだけど。ボイスはもちろん目パチまでしっかり搭載されているのはなんでや。
ゴメ
白いクジラ、いちおう性別は雌。本作でも最も謎多き白いクジラ。
最初から最後までよくわかりません。
注目は声優さん。沢澤砂羽さんというバリバリのセンターはれるお人を、ただのネタギャグキャラに使用するという狂気の采配。
キャスティングの理由はわからないですが、制作陣が悪ノリをしたいお年頃だったのか、あるいは企画会議の前日にハングオーバーでもみたんじゃないかなと。
ある意味このお方の演技力を遺憾なく使っているともいえますが。
そうそう、パッチをあてるとなんと個別ルートが現れます。じ、獣姦はまずいっすよ。
しげる
真っ黒な毛、真っ白な歯、異様な歌の上手さでジャスラックに喧嘩をうっていけ!
もう訴えられてしまえよ。
総合レビュー
ストーリー 5.5点 ワードセンス 7点
内容としては・・・うんキャラゲーですね。
正直なところストーリーは私的にはいまいちでした、スマヌ。
日常系だしストーリーの山場とかないのはいいんですが、ちょっと同じ感じのネタが繰り返し擦られるのと、着地点があっさりすぎかつ各√で似通いすぎていて、退屈さがあったというのが本音ではある。
ラブコメのなかでもかなりコメにかなり寄ってるので、心理描写がリアルめじゃないのも私的には・・・。
ただひたすら明るいちょっとスケベなハプニング満載のテンポ良い会話は好きな人は好きだと思います。
パワーを使わずに読めるのも良き。
キャラクター 8.5点 グラフィック&エロス 8.5点
とまあストーリーはそんなに高い点数つけてないですが、キャラクターはとても良かったです。
各キャラかなりこう魔族の特性を活かしたうえでエロスで味付けしつつ、可愛くキャラ付けしてるのが素晴らしい。
何て言うかこう我々が求めているものを的確に提供してくれている感じがします。
まあポンコツが行き過ぎるあまり全体的にちょいウザに足を踏み込んではいるので、そういうのにイライラした経験ある人はあれかもですが。
でもキャラデザに不満を感じる人は少ないのではないでしょうか。
何より原画のさより氏のイラストが・・・
これを言ってしまうと元も子もないですが、CG画がエロスすぎて素晴らしすぎるので、それでもう万事OKみたいな感じがしてしまう。
あと冒頭でも言いましたがHシーンにはかなり力が入っていて、十分なボリュームのもとねっちょんねっちょんするので、その点もまさに看板に偽りなし。
しっかしヒロインも主人公もタフすぎる・・・
もはや絶◯とかそういうレベルじゃなく脱水症状で死ぬんでは?
・・・ってくらい汁が飛び散ってラストにはすごいことになります。
ほぼ全員に聖水表現とアナル攻めがありますし、とにかくこう濃密でございました。
その他加点要素 3点
キャラの強さを研ぎ澄ましてエロスの強烈さで殴るみたいな、脳筋ファイターみたいな萌えゲーだったというのが総じての感想でしょうか。
「アトリエかぐや」や「みるくふぁくとりー」だとちょっとあまりに節操なさすぎなものの、シナリオがっつり純愛モノはやる気分じゃない・・・みたいな需要に応えてくれる1作かなと思います。
- ストーリー : 5.5点
- ワードセンス : 7点
- キャラクター : 8.5点
- エロ&グラフィック : 8.5点
- その他 : 3点
総合評価:32.5点(50点満点)