萌えゲー解説

「恋にはあまえが必要です」をプレイしての感想【HOOKSOFT】

「恋にはあまえが必要です」をプレイしての感想

概要

「恋にはあまえが必要です」は2023年にHOOKSOFTから発売されたゲーム。

ブランドお得意の純愛系作品ですが「あまえ」がテーマであり、各ヒロインごとに「あまえられる」と「あまやかされる」の2パターンの個別ルートが存在する点が特徴です。

発売前に体験版をプレイした際のレビュー&動画はこちら

評価

  • ストーリー : 7点
  • ワードセンス : 7点
  • キャラクター : 8点
  • エロ&グラフィック : 7.5点
  • その他 : 4点

 

総合評価:33.5点(50点満点)

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公式サイト
FANZA

総評

<ストーリーについて>

作品の傾向としてはシリアス要素薄めの純愛系でした。基本的には主人公とヒロインが1vs1でいちゃいちゃしてるだけ。物語としても劇的な何かが起こったりはほぼなく、のほほんとした日常が過ぎていきます。

ヒロイン勢は冷静に考えるとそこそこハードな設定を抱えてますが、それをそこまで掘り下げることもなかったですね。
「とにかくいちゃらぶ成分を堪能したい!」って方には合いそうです。

ただちょっとどこかで見たことがある感じのお約束展開が多くて、ラストとか「花火に頼りすぎではー?」とか思わなくもなかったかも。

<グラフィックについて>

グラフィック面はかなり良かったです。E-moteとかはついてないんですがキャラの表情や服装がエフェクト付きでシーンごとにころころ変わるので、見ていて飽きません。

Go-1先生の描く色気と可愛さが同居したCGも良かったですね。
Hパートはちょっと構図や方向性が似通いすぎており、もう少し変化が欲しかったところ。

<ゲームの構造について>

個別ルートが物語としての中盤(告白パート)でルートごと分岐する、というのがおそらく本作の最大のオリジナリティーですが、それが作品としての長所になったかと言われれば「うーん・・・」といった感想です。

分かれた以降でヒロインの性格や舞台設定に大きな変化が起こることもなく、物語としての着地点も似通ったものだったので、正直なところあえて分ける必要はあったのかなと。

確かにヒロインからの扱いにはちょっと違いが生まれますが、そもそも「あまえられる」と「あまやかされる」の要素自体が対極に見えて表裏一体の要素であり、単一のヒロインが両方の要素を兼ね備えていてもとくに問題ありません。このパートではヒロインからあまえられるけど、このシーンでは主人公側がヒロインにあまえてるってことはよくありますしね。

というわけでこの特殊な構造が積極的な意味を持っていたかといわれると疑問符がつき、マイナスにもなってないが、プラスにも作用しなかったような・・・という感想です。

せっかくならもっと思い切って変化をつけたほうが良かったんじゃないかなあ・・・例えば「あまえられる」√は高校生の甘酸っぱい青春編で、「あまやかされる」√は悩み多き大学生編みたいな。

いや私があまり合わなかっただけかもですけどね。一粒で二度おいしいみたいな感想も見受けましたし。でもこういったチャレンジそのものには私は好ましく思います。

ヒロインについて

獅子喰 桜雅

「~だゾ」という某有名な五歳児みたいな口癖が特徴のわんこ系同級生。幼馴染枠でもあります。

人類最強の空手女王の娘にしてフィジカル最強という設定、特徴のある癖っ毛なビジュアルなども含めて、センターのわりにはけっこう王道から外してますね
他ヒロインがわりとオーソドックスめにまとめられているので余計にそういう印象でした。

性格的には口調と同じくやや幼いところがあり、小波すずさんの声がよく合います。というかもうこの人をCVにあてる想定でキャラデザしたのでは?

天枝 千和

人に愛される天性の才能をもったあざと系妹枠。小悪魔?などといったふれこみでしたが、実際にはただの純粋なよい子ちゃんでした。

妹キャラは萌え属性として最強クラスの強さを持つものの、欠点としてえてして話が重くなりがちなんですが、千和は両親の再婚によって突発的にできた妹。つまり「妹」キャラの根幹をなす家族として積み重ねた長い時間が欠落しているため、わりとライトでしたね。

妹の愛らしさだけを堪能できるとか牛丼の具だけ食べるような背徳的な贅沢さ。

唐朽 氷華

清楚可憐にしてケチをつけようもない生粋のお嬢様枠。最初は正統派お嬢様かあ・・・とちょっとネガティブな初印象でしたが、あまりに可愛くてびっくりしました

純粋なお嬢様ってヒロインはけっこう難しいと思うんですよね。表面的になぞるだけだと没個性になりがちですし、人物として共感も得にくいので。
なのでオタクとか残念キャラとか付加していきがちな気がするんですが、氷華さんはそういうのなし。王道テンプレお嬢様です。

ではなぜ魅力的だったのかと言えば・・・私は「リアクション」があまりに可愛かったからだと思います。謎の鳴き声を発しながら恋にもだえる姿をぞんぶんに見せてくれるため、なにこのかわいい生物とプレイ中ずっと思ってました。ただこれも月野きいろさんの演技力もあっての賜物かなあと思います。本作イチ推しヒロイン。

藍城 満留

6歳年上というなかなかな年齢差を感じるお姉さん系ヒロイン。私は年上キャラを愛しているので、一番期待していたヒロインでした。

社会人としてしっかりしていつつもどこか抜けているところもあり、重めの愛も含めて非常に私の性癖にささります

ただ期待通りだったものの期待を上回ってはこなかったかなあ(遠い目)。いや私が夢を見すぎていただけな気はしますが。

 

以上、めちゃくちゃ素晴らしくて予想の上・・・ってことは正直なかったですが、純愛系作品としてしっかり魅力はあると思います。

だれか一人でもビビッときたらぜひプレイしてみてください~。

 

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