「ネコぱら vol.1 ソレイユ開店しました！」感想&レビュー動画【NEKO WORKs】

ネコぱら vol.1 感想&レビュー動画

概要

2014年に「NEKO WORKs」より発売されたゲーム。

E-moteシステムを比較的初期に採用した作品で、STEAMでも売り出したことで世界的にも知名度の高い萌えゲー。その後3つの続編やスピンオフ、スマホゲームも発売されている。

遺伝子改良によって心を持ち、高い知能を持ったヒト型「ネコ」が人間パートナーとして存在している世界で描かれるハートフルコメディーの1作目。世界を席巻した萌え「ネコ」ファンタジー！

評価

• ストーリー ： 6点
• ワードセンス ： 7.5点
• キャラクター ： 6.5点
• エロ&グラフィック ： 7点
• その他 ： 6点

 

あらすじ

独立したいという夢を叶えるために、パティシエとして自分のお店を持った主人公。

開店準備にいそしむ彼のもとに2匹の「ネコ」がころがりこんでくるところから物語は始まります。

この世界でいうネコはいわゆるあのアニマルのCATとは違って、見た目も中身も人間の女の子。遺伝子の改良によって心を持ち、高い知能を持ったヒト型「ネコ」というものが人間パートナーとして存在しているという設定です。

よく考えるとスゲーことやってますねこの人類。冷静に考えると生命への冒涜甚だしいし、掃いて捨てるほど社会問題が発生する気がするのですが・・・。これが手塚治虫の近未来SFならたぶん人類が崩壊する契機になるでしょう。まあこれ萌えゲーなのでそんな倫理問題へのテーゼはゴミ箱にポイ捨てだ！萌えゲー最高！ネコはかわいいからオールOK！

もとは実家で飼っていた「ショコラ」と「バニラ」のネコ2匹。とくにショコラの方は過去のある出来事から恩義を感じており、家を出た無理やりに主人公について来ようとする。

最初はネコたちのことを思い心を鬼にして追い出そうとしたが、あまりにも自分の気持ちに素直で、無垢なネコたちの言動にむしろ主人公は救われていく。

結局彼女たちも迎えてオープンとなったケーキ屋『ラ・ソレイユ』。ネコ2匹とのとのどたばたお店経営は果たしてうまく行くのか・・・。といったストーリーです。

キャラクター紹介

ショコラ

（画像左）
感情と言動が直結している系ネコ娘。いつも元気で天真爛漫、周囲を明るくするポジティブさがありながら、反面スーパー健気で一途。

そして人間にはありえないほどの純粋さをもち、恩のある主人公を子犬のごとく慕ってきます。

ちなみになんと年齢は9カ月。まあ実際の猫と同じく成長の度合いが人間と異なるって設定なので、見た目はこんなですが。

しかし「ヒロインは生後9か月」は響きの犯罪臭がやばい・・・。

彼女がおしかけ女房のようにやって来るところから物語が始まります。

バニラ

兄のことを嫌いな妹などギャルゲーの世界線には登場しねえ！

兄への愛で超法規的問題すら解決する最強妹！！

ちなみに愛を裏切ったらゴートゥーヘル。

ネコではなくちゃんと人です。

総合レビュー

ストーリー　6点

正直ボリュームで言えばかなり少なくはあります。一本道だし4～5時間くらいで読み終わったんじゃないかと。

まあ分類的にはロープライスゲームなので、販売価格を考えると決して物足りなくはないのですが。

てなわけでストーリーの質に対してもけっこう期待値低めではじめたんですが、やってみたら予想以上に良かったです。

もちろんフルプライス系のゲームみたく物語としての厚みや起伏は乏しいものの、その分世界設定とか主人公の過去のモノローグとかが、必要最小限にそぎ落とされていて読みやすく、無駄なくネコ二人の可愛さを堪能しやすい話になってると思います。

序盤からエモめな展開があるのも感情移入出来てGOOD。

とはいえまあ全体を通してみると、キャラの可愛さを引き立てるためのエピソードがいくつか並んでいるくらいなので、そこまで高得点つけてませんが。

ワードセンス　7.5点

個人的にはここはかなり評価ポイントです。

ヒロインのショコラとバニラは言っても生後9か月がゆえに、一般常識とか世間の通例とかを獲得してません。ゆえに外見年齢よりもはるかに無垢で直球で、駆け引きのない言葉を投げかけてくるのですが、人のようで人ではないネコという存在であるという設定がために、その純粋な言葉を抵抗なく受け取りやすいんですよね。

これがコスプレ好きなだけのただの女の子だったらちょっとあざとく感じるクサイ台詞も、まあネコならいいかって許せる感じ。

世界観を活かした文章や言葉選びだったなと思います。

ただ合法に幼女といちゃいちゃするためだけの設定だと思ってたから感動しました（おい）。

キャラクター　6.5点

悪くはない・・・のですが、シリーズものの1本目だけにヒロイン2人ともかなりテンプレートな猫耳少女感があって、ちょっと物足りなくはありました。

まあシリーズ一発目から変化球は仕込みにくいですかね。姉ネコたちもいる設定ですが今回はちょい役であまり物語に絡まないですし。

続編以降はもっと賑やかになって満足度も増えそうなのでそれに期待で。

エロ&グラフィック　7点

2014年製作ながら絵柄的にもあまり古臭さは感じませんでした。めちゃ可愛い。

E-moteは個人的にはまあ、あってもなくてもという派ですが、アニメけっこう良く見る人とかは日常パートにもアクションあった方が楽しく見れるかもしれませんね。

あ、でも夜のイチャイチャシーンはE-moteあるといい感じです。

あとは物語の性質上、続編含めて基本全部3Pになるからそれがダメな人はあれかも。

その他加点要素　6点

2000円で買えるゲームながら遊びにくさみたいなものを感じないことはもちろん、E-moteシステムが導入してあるほかOPもEDもあり、作品として完成されてるのは非常にコスパ良いと思いました。

その分1日でプレイし終えてしまう分量ではありますが、超大作より気軽に遊べるゲームが好まれる現代にはむしろあってるかもしれません。あと何気に音楽が良くて、それもヒットした要因ではないかと思ってます。

 

評価

• ストーリー ： 6点
• ワードセンス ： 7.5点
• キャラクター ： 6.5点
• エロ&グラフィック ： 7点
• その他 ： 6点