萌えゲー解説

「母性カノジョ」感想&レビュー動画【あかべぇそふとつぅ】

母性カノジョ 感想&レビュー動画

概要

「母性カノジョ」は2018,2019年にあかべぇそふとつぅより発売されたゲーム。

現在までに2タイトルがリリースされています。

タイトル通り「母性」がテーマとなる作品で、ヒロインと主人公は恋人であると同時に母子でもある、という点が特徴です。いちゃらぶ程度ではすまない狂気にも近い愛情が描かれる背徳的な世界観が合う人には合うかもしれません。

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評価

  • ストーリー : 5.5点
  • ワードセンス : 7点
  • キャラクター : 7点
  • エロ&グラフィック : 7.5点
  • その他 : 4点

総合評価:31点(50点満点)

あらすじ

分類としては抜きゲーに近いので、基本ひたすらいちゃいちゃするだけですが

「1」・・・ブラック企業に勤めるメンタルをやられた主人公が、会社の先輩のカノジョにひたすら甘やかされていく

「2」・・・受験を前に人生に悩む主人公が、幼馴染で年下のカノジョに癒されていく

といった感じでしょうか。

ヒロインが恋人だけでなく「お母さん」も兼ねるという点がやはり最大の特徴ですね。

ええ、背徳的な香ばしさが漂っております。

キャラクター紹介

橘 美織

1のヒロインで勤務しているブラック会社の同僚。実年齢は年下だが、入社はカノジョの方が早かったので先輩でかつては主人公の教育係だった。

普段はけっこう淡々とした雰囲気で仕事のできるクールなお姉さん風だが、身内はとことん甘やかすタイプ。

物腰は柔らかいけど強靭なメンタルをしており、大胆不敵な性格でグイグイ引っ張る姉御肌のヒロインです。

主人公が仕事で弱りきってるという事情があるとはいえ夜のほにゃほにゃも含めて、生活面はほとんど彼女が手綱を握っています。

圧倒的な包容力と健気さをもつ母性モンスターで、その献身性はもはや恐怖を覚えるほど。

私は途中までわりと本気で、たぶんラストで実はわたし悪魔であなたの魂を奪いにきたのって言い出すんじゃないかなとか思ってました。

釈迦の命を救って媚薬を飲ませたらこんな感じになるのではないでしょうか。

桜井 伊夜

2のヒロインで主人公とは従妹でもある幼馴染。普段は田舎の方に住んでますが、受験勉強のために夏休みだけカノジョがやってきて同棲を始めることから物語がはじまります。

え・・・もしかして15さゲフンゲフン

童顔で体は小さいもののそれとは不釣り合いな抜群のスタイルで、その気無しに男を誘惑する淫魔サキュバス系ヒロイン。

美織と同様に男を甘やかすタイプですが、そこまで神々しい母性を持っているという感じでもないですね。

あくまで優しくて気の合う幼馴染って感じです。

総合レビュー

ストーリー 5.5点 ワードセンス 7点

「1」は正直内容はそこそこヘビーです。

過激なサブタイトルが誇張とか煽りとかじゃなく本当にその通りで、人生に翻弄されて傷ついた主人公がヒロインとの出会いを経て子宮に「還る」。

つまり赤ん坊のようになりたいという、己の本当の願望に気づいていくような話となります。

おぎゃプレイとか軽いものではなく通常の恋愛関係はあっさり飛び越えて、同年代の男女ながら母子でもあるという危険な領域まで踏み込みます。

またこれまで培ってきた人格や世間体のようなものを捨てて、二人だけの世界に堕ちていくような展開になるので、可愛いヒロインに癒されたいなくらいの間隔で手に取るとさすがに重いかなと。

一般的に「母性」と聞いてイメージする物より、だいぶディープに感じる人が多そうです。

大げさに言うと「アガペー(神愛)」とかに近いかもしれないですね。見返りもなく理由もなく無限不変の愛みたいな。

倒錯した関係が描かれる故にまともな恋愛描写も少なめということも含め、誰もが手放しに共感できるわけではなさそうな一本と分類しています。

でもそれくらい深い母性愛に溺れてみたいという願望があったり、フィクションにのめりこめる人だとはまるかもしれないです。

反面「2」は良くも悪くもそこまで過激ではないんですよね。

登場人物に関係性はあるものの独立した物語なんですが、伊夜は美織のように達観している感じではなく年相応の幼さがあって、母性の化身ってほどではありません。

主人公がメンタルぼっこぼこにやられた状態からスタートするわけでもないですし、知性崩壊っていうほど甘やかされた主人公が人間性を放棄していくわけでもなし。

ちょっとながら青春っぽい要素も含みますし、総じてわりと普通の夏の純愛恋物語っぽかったですね。

「1」がラインを飛び越えていっちゃうとこまでいっちゃう作風だったのでちょっと意外でした。

全体的にマイルドになったゆえに人を選びにくくなったとは思いますが、反面ウリとなる部分を中和してしまっただけに、何とも評しがたい物語になってしまった感もあります。

作品としての真髄は「1」の方が強いかも。

恋人でもあり母子でもあるという、特殊な関係性をぼかすことなく描こうとしている感があるので。

もちろん気になる方は両方やってみてください。

キャラクター 7点

美織さんがとにかくすごい。なんかもう超越している感じがします。

冷静な頭で聞くとけっこうヤバいこと言ってるんですが、究極の母性の体現者ってなると、
まあこれくらい人間性を卒業していてしかるべきなのかなと。

プレイ中はぶっちゃけ若干引いてましたが、終わって振り返ると作品のテーマを完遂するには、こういうヒロインが適切なのかなと思いました。

あと主人公がまた不器用で闇を抱えている人物で、決して好感は持てないものの母性の受け手としてなかなかいい味を出していたと感じます。

シナリオに厚みのあるゲームではないのでそんなに人物像を掘り下げたりはしてないですが、王道で変にひねってない設定はいいと思います。

グラフィック&エロス 7.5点

ちょっと変態チックなテーマとはうらはらな、くどさがなく普通にカワイイおりょう氏の画風が、作品の背徳感を際立たせて良いなと思いました

この手の作品はあくが強めでセクシーなイラストがあてられるイメージも強いんですけどね。

「1」ではHシーンにも髄所に歪な関係性が反映されていて、理性を飛ばしたおぎゃ行為に興味がある人は満足できそうな内容となっています。

あ、ちなみに2はほぼほぼ普通の純愛系SEXでした。

ちょっとだけそれっぽいのがあったもののお遊びプレイの範疇というか。

それを通じて人格や人生が狂っていくといったレベルのものではなかです。

その他加点要素 4点

ぶっちゃこう、社会的にタブーとされている事柄に触れる話なので、表面的には甘いやり取りに見えて根底に流れている思想はけっこう退廃的。

それだけに常に辛気臭さがつきまとう作品でしたが、それだけにオリジナリティーはあったしなかなか印象深いゲームでした。

あなたも母性の深みにはまってみてはいかが?

 

評価

  • ストーリー : 5.5点
  • ワードセンス : 7点
  • キャラクター : 7点
  • エロ&グラフィック : 7.5点
  • その他 : 4点

総合評価:31点(50点満点)

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