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「ツヴァイトリガー」体験版レビュー
概要
「ツヴァイトリガー」は2022年11月25日にOrthros 様より発売予定のゲーム。その体験版レビュー動画です。
オルトロスの処女作たる本作のシナリオを手掛けるのはかずきふみ氏。
神隠しが頻発する街を舞台にした、怪奇ミステリー風な物語。2人の主人公がそれぞれの視点と立場から街に渦巻く陰謀に立ち向かう萌えゲーです。
概要&あらすじ
内容としては謎の神隠し的な怪異の蔓延する現代の街を舞台に、大切な人を助けるため「来栖雄馬」、「小鳥遊慎也」の2人の主人公が「ツヴァイトリガー」のタイトル通り、それぞれのアプローチで世界の真実にせまるといった感じです。
だいぶ世界観がハードそう。
実際公式サイトやOPムービーを見たときにも「あんまり萌えゲーっぽくない」って印象でした。とくにOPムービーはやたらカッコよく、どちらかと言えば新女神転生みたいなバトル系ファンタジーゲームのティザーみたいな。
公式サイトにはちゃんとHなギャラリーが用意されてて安心しましたが、笑。
何と本作サービスシーンにアニメーションが搭載されています。しかもけっこうクオリティー高そう。
どちらかと言えばシナリオ重視な作品で、Hシーンはおまけ程度かなと勝手に推測しながら情報を集めてましたが、そっち方面でも期待できそうです。
主要ヒロイン紹介
秋月かなめ
来栖雄馬編のヒロイン。
幼い頃の雄馬の面倒を見てくれた年上の少女。しかし10年前に神隠しにあったのか忽然と姿を消してしまいその後消息不明だった。
雄馬のかつての思い人であり今でもその面影を追っている。
たまたま迷い込んだ「神域」と呼ばれる異世界のような場所で、かつてと同じ姿の彼女を見かけるが・・・
水瀬由那
同じく来栖雄馬編のヒロイン。幼馴染みでありお互いに両親が忙しいことから今もお互いの家をよく行き来しており、家族にも近しいような間柄。
少し前まで陸上部に所属していたので運動神経は抜群。
かなめとも親交があった。
明坂藤花
小鳥遊慎也編のヒロイン。
かつて神隠しにあった影響からか心身に不調を抱えており、幻聴や幻覚に悩まされている。
何かと気にかけてくれる慎也とは深い信頼関係にある。
明坂橘花
藤花の妹。
おっとりして儚げな雰囲気の藤花とは異なり、マイペースで空気を読まず何でもずけずけ言うタイプの女子。
とある事情から大人の男性にはあまり良いイメージを持っていない。不遜な性格だが姉のことは大事に思っている。
ヒロインはこの辺りでしょうか。
あらすじでも紹介した通り群像劇のような物語なので、頼りになる相棒枠から狂言回しポジションまで、他にもけっこういろんなキャラが登場します。
体験版感想
感想① スピーディーなストーリー展開
神隠しという超常現象がたびたび起こる街を舞台に、現実と異形の怪物が跋扈する異世界を行ったり来たりするというとことん非現実的な世界観のファンタジー作品ですが、長々とした設定説明から入るというより冒頭から読み手を物語の渦中に突き落として、少しづつ謎を語っていくみたいな流れなのでけっこうテンポよく感じました。
登場人物それぞれが明確な目的を持っており、神隠しに関心の焦点があってるからっていうのもありますが、日常描写的なものはけっこうバッサリ切ってあって視聴者をぐいぐい引っ張っていくような構成になってるなという感想。
その分ヒロインの萌え要素を堪能するような遊びも少ない感じもしますが。
あと主人公が二人いるという点もやはり少なからぬ作品の特徴かなと思います。
通常の萌えゲーってある程度主人公に自分を重ねるというか、視点をあずけて読み進める形式が多いですが、本作はより物語を客観的に読んでる感じがありますね。
萌えゲーだとあんまりない気はしますねダブル主人公スタイル。
(サブ)ヒロインの一人が実質もう一人の主人公、みたいなパターンはたまに見ますが、完全に扱いが等しい男キャラでダブル主人公の萌えゲーってパッとは思いつかないです。
というか逆に本作があんまり萌えゲーっぽくないというか。
まあその辺のジャンル考察的なものはともかく、スピード感があるから全く飽きずに読み進められたのはすごく良かったです。
感想② 萌え要素が盛られすぎてないヒロイン
ストーリー構成と同じく各ヒロインのキャラ造形も、あんまり萌え要素とかを盛って盛ってって感じではなかったです。比較的あっさりしてるというか。決して悪い意味ではないんだけど普通というか。
いやあくまで体験版の範囲での感想ですが。
良くも悪くもとにかく女の子を可愛さを前面に押し出そうみたいな、キャラゲー特化の萌えゲーにありがちな臭みが少ないのが特徴に思いました。
もちろん本編が個別ルート的な深い部分に分け入って、サービスシーンとかも交わるとまた感想は変わるかもしれないですけどね。
感想③ 世界観は重いが雰囲気はそこまでシリアスでもない
あとはここまで紹介したあらすじとキャラ設定では、だいぶ重苦しい話なのかなと想像がいくかもですが、ハードな世界観なことは間違いないものの、そこまでこう悲壮感が漂ってる暗い雰囲気の作品って印象もないです。まったくギャグ要素がないってわけでもないですし。
詳しくは言いませんがバイオハザードみたいな血で血を洗う修羅サバイバルとかではなく、どっちかと言えばダンジョン探索的な、ワクワク感を楽しめるような展開になってるので、シリアスすぎるのは苦手って人でもそんな問題ないのかなと思います。
果たして神隠しとはいったい何なのか。
主人公たちの街に渦巻く巨大な陰謀の正体は。
そして黒幕は誰でその目的は何なのか。
さあその真実を君の目で確かめよ!!(宣伝)