目次
「夜歩き」をプレイしての感想
ゲーム概要
「夜歩き」は2023年3月にサークル「スーパーバッド」から発売された同人ゲーム。
普段はCG系の作品を手掛けているサークルが手掛けた初のゲームです。自称ごくごく平凡なJK「鈴木里香」が、ふとした好奇心に流されて秘めた願望を開花させていくという露出もの。
ビジュアルは当然ながら美麗ですが、自らの内にある衝動をおさえきれずに転がるように堕ちていく心理描写がけっこう生々しくて良かったです。
テンポは早めでCGも次から次へと表示されます。サクッと読み終えられるので、短時間で楽しめる作品を探している方にもオススメ。
目安のプレイ時間:1~1.5時間(クリア後のコンプ要素除く)
ゲームシステム
RPGツクールMZを下敷きに作られているらしくキャラを操作するパートがありますが、イベントが発生するポイントに歩くだけで迷う要素もなし。なので実質的にはほぼビジュアルノベルです。
クリックして文章を読み進めていって、定期的に現れる選択肢の何を選んだかで、いくつかのエンディングに分岐します。
危険な欲望の選択肢を選んでしまうとBADEND。どこぞの知らない男に犯されてしまうという結末になってしまいます。
ゲームのポイント
① 心理描写が巧みなテキスト
物語はいたってノーマルなJKが、何でもない週末の何でもない夜に、本当に思いつきで暇つぶし感覚に露出プレイを試みたところ、思わぬ興奮に目覚めてしまったところから始まります。
もう一枚、もう一枚と衣服を自らはいでいき、恐怖心に苛まれながらもより危ない行為を、もっと危ない行為をとエスカレートする欲望に負けてずるずると流されていってしまうのです。
まあ普通の心理状態ではないわけですが、その心の動きがけっこう生々しく文章化されてるんですよね。こんなこと現実にはないだろ!・・・と思いつつガチャ課金を止められないように。些細な衝動を抑えきれずに、人の心は転落していくものですし。
テキスト面は予想以上に満足感ありました。
② エロスが匂い立つような美麗なCG
CG作品がメインのサークルだけあって、イラスト面は安定して高クオリティーです。めちゃくちゃ塗りが艶めかしくてエロいですね。
自販機の前で座りながらお漏らししているスチルが、退廃的な世界観をあらわしているようで私はお気に入り。
③ Hシーンを含めてフルボイス
ヒロインにCVつきましては「天野すあまさん」が務めています。演技も上手くて商業作品となんら変わらないクオリティーで、露出モノ独特の緊張感を高めてくれます。
この手の作品はボイスのありなしが満足感を大きく左右する気がしますね。Hシーンも当然フルボイスです。最高。
④ よく言えばサクサク、悪く言えばボリューム少なめ
本作かなりスピーディーに展開しまして、詳しく言うとネタバレになるので言いませんが余計な日常シーンや登場人物などおりません。ただただ露出に目覚めていくJKにのみスポットライトを当てるような構造です。
そのため全てのシーンをコンプしても1~1.5時間くらいで終わります。必要な部分だけが詰め込まれているので不足は感じなかったですが、じっくり楽しみたい方向けではありませんね。
総評
というわけで同人ゲーム「夜歩き」の解説でした。
CGに惹かれて買ったところはありますが、思ったよりテキストがよく短いながら満足感のある作品だったなと思います。
平凡(?)な女子高生が快楽に溺れていく様子を見たいという方はぜひ。