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花咲ワークスプリング! 感想&レビュー動画
概要
「花咲ワークスプリング!」は2015年にサガプラネッツより発売されたゲーム。 同年の萌えゲーアワードで準大賞を受賞した作品。
この世に未練を感じている者が集まる「幽霊部」を舞台に、仲間たちとの絆を深める青春ストーリー。ヒロインたちはみんな魅力的ですが、結局最後は妹が至高で最強ということが証明されます(たぶん)。
評価
- ストーリー : 7.5点
- ワードセンス : 8点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8点
- その他 : 5点
総合評価:36.5点(50点満点)
あらすじ
春、それは誰もが物思いにふける季節。
胸に古傷を抱えながらも平凡な学生である「花咲遊真」は、怠惰と惰眠にあふれた日々をおくっていた。
しかしそのグータラ生活は突如打ち切られることになる。
ある日突然「幽霊部」という潰れかけの頓狂な部活に引き込まれたばかりか、部長に仕立てられてしまったのだ。
幽霊部とはこの世に「未練」のある者たちが集まる不思議な場所。
この幽霊部での仲間たちとの出会いから、主人公に息もつかせぬ青春が再び舞い降りるのだった。
・・・っといったストーリーです。ちなみに本作のテーマは「仲間」。
恋愛だけに留まらない学生同士の絆が描かれる作品でもあります。
キャラクター紹介
不知火 祈
ある日桜の下で出会った赤いマフラーが特徴的な女の子。
最初みたとき忍者かと思いました。口元マフラーで隠しているとそう見えてしまう・・・。
まあ現代の話なのでモノホンの忍でないとはいえ忍者っぽい設定もあるので、ビジュアルも名前も少なからず忍者を意識はしてるんじゃないかなとは思いますが。
出会った瞬間から敵意MAXのヒロインで、常に他人と一定の距離を置いて接する通称孤高の「雪女」。不用意に触れるとその毒舌で凍らされます。
どうも何かしらの未練を抱えているっぽいので幽霊部に勧誘してみるものの、最初は「私群れるの嫌いですから」と中二度全開の返しで断られてしまい、正式に仲間になるまでけっこう時間がかかります。
個別としてはその後もたいがい思春期を拗らせた言動を繰り返す問題ガールと、いろいろ悶着ありつつ仲良くなっていくみたいな話。
ヒロイン属性的にはちょっとレトロ感すら感じるツンデレって感じでしょうか。エヴァのあすかみたいな。
なぞられ過ぎたせいで逆に最近は見ないタイプかもしれません。
玖音 彩乃
出会った瞬間から女狐感MAXの先輩。
超美人、超成績優秀ながらも学園の最多留年記録のレコードを目下更新中の変人。
弁が立つ上に捉えどころのない性格で、常に何かを企んでる様子の謎めいたヒロインです。
実際はかなりガチで年上なのに妙に幼い言動がポイントですね。若作りおばさ・・・。まあそこが萌えるんですが。
そんな年上お姉さんに愛されすぎて知性を略奪されて、おぎゃ性癖を開発されるみたいな話になります。
物語の黒幕というか始まりみたいな立ち位置にいるキャラゆえに、個別はけっこう物語の中核に関わるストーリーですね。
琴吹 ヒカリ
出会った瞬間からMAXの好感度を抱かれている後輩。
というより屋上に呼び出されて告白されました。まあ主人公は一旦断っちゃうんですが。
名前の通りの光属性で、邪な目的で近づこうものなら砂になりそうなほど天使な女の子。
毎日お茶をいれてくれます、手作りクッキーを食べさせてくれます。元気がない時は励ましてくれます。
でもたまに無垢な正論で殴ってきます。鈍感な貴様には愛をこめた全力ストレートだ!
節々に意外な押しの強さや図太さを感じるものの、主人公が大好き系のまっすぐなヒロインといえましょう。
これ系のキャラで気になるのは最終的にヤンデレ化するかしないかですね!さあ最後まで無垢な天使で終わるのか、血に染まって堕天使するのか、刮目してみよ!
まあそれは冗談ですが、どこにでもいそうなただの可愛い後輩ヒロインと思ってると個別で泣かされます。
空森 若葉
同級生で普段からつるんでいる女の子。
男っぽい性格でそれなりに付き合いは長く初期値で友人パラメータはMAX。学園では仕切り委員会という謎の組織に所属しています。
何だそれって感じですが、ざっくり言うと各部活が適正に予算を活用しているか見張る、学園の税務管理局みたいな感じです。
実はすさまじい良家のお嬢なんだけど気取ってる感じを見せなくて、それどころか下ネタ言えるしボディータッチもできるし、夜中に用もなく電話もできる関係。カノジョかな?
とまあ甘酸っぱい恋愛の匂いがカケラもしない、青春アミーゴな仲な二人が性に目覚めてくっついていくって話でした。
本作のなかでもとくにバカップル感が強いペアかなという印象です。
上月 柑南
ここからサブヒロイン枠。
ぶっこみ系ヤンキ・・・もとい空森家ひいては若葉に仕えるメイド。
立場もありますがそれ以上に若葉に特別な感情をいだいていて、仲の良い主人公を常に煙たがっています。百合百合。
表向きは誰に対しても礼儀正しく接するがその裏の顔はヤのつくお人そのもの。
まあちょっとマスクがゆるゆるで、相当の頻度で殺意が漏れすぎですが。。。
でも声がかわいいからいまいち迫力ない気が。むしろヤンキーに憧れてるお嬢様みというか。まあそれも良いのですが。
花咲 ののか
一家に一台ほしい何でもしてくれるできすぎた妹。
寝てるだけで掃除も洗濯も何でもこなしてくれます。しかも毎日おいしいごはんをよそって待ってくれています。最高か。
そう妹・・・紛れもない妹・・・。でもHできます!・・・安心してねお兄ちゃん!(‘ω’)
何が何でもそれだけは真実を伝えたかった。
さあ究極のダメ人間製造機系シスターに何から何まで管理されるのだ!
まあこの辺りが主要な登場人物ですが、本作サブキャラは他にもけっこういてその辺も豪華ですね。
とくに遠慮ない罵倒してくるロリ先生とか好き。残念ながら攻略ルートは実装されてないんですが(泣)。
青春とは我らにに未練を残していくものなのです。
総合レビュー
ストーリー 7.5点
個性が立ちすぎる登場人物たちのわちゃわちゃ青春道中って感じですが、物語の冒頭から露骨に何かある感を匂わせてきて、少年心をくすぐるような要素が多めでした。
とくに共通のプロローグパート辺りまではそう感じましたね。
あと幽霊部の創設に関わる玖音彩乃ルートを除いては、そんなに物語としての厚みがないのも特徴といえるかもしれません。いや批判ではなく。
例えばサガプラの最新作のアンミツとかって、めっちゃドラマチックで確かに面白いんですが、物語の芯がありすぎて私的にはあんまり美少女ゲー感ないんですよね・・・。
劇場版アニメにおまけで恋愛や●っち要素がついてるとでも言えましょうか。
ですが本作はわりとほのぼのとした日常と、主人公とヒロインが惹かれていく過程に長めに尺が割かれており、終盤のポイントだけ盛り上がるみたいな構成で、幽霊部としてそこまで派手な活動したりはしません。
ようはきっちり恋愛が中心に据えられている感じで、物語の自己主張はそこまで激しくないんですよね。
この辺は好みが分かれそうですが、ストーリーはこれくらいライトめな方がいいって人はいるのではないでしょうか。
ワードセンス 8点
むっちゃウィットに富んだ会話回しってほどでもないですが、スカした感じがなくコメディー風味の読みやすいテキストといた感じです。
あとストーリーの評価でも言いましたが、ちゃんと恋愛に揺れる心理面をしっかり描いているのも良かったかなと。
とくに祈への告白シーンとかパッション溢れる感じでけっこうお気に入り。
本作ほとんどの登場人物が未練を抱えているわけですが、そこまであっさり解決させずに
わかっちゃいるけど変えられないという、意固地で捻じれている心のあり様が挟まるのも私は好きでした。
まあでも仲間がテーマなだけに最終的にはハートでぶつかり合って、夕日を見ながら今日から俺はみたいな展開に着地することも多いので、暑苦しめ話が苦手な人にはって可能性はあるかもしれません。
キャラクター 8点
タイプはそれぞれ違いますが、恋愛モードに入るとわりとみんな超乙女でかわいい。
メンバー間の役割がきっちりしていてうまく物語を回している感も良かったです。誰かが変に浮いたりしないしバランスとれてる気がしました。
各キャラ過去や設定を踏まえたうえで、そうなることが必然と思えるような性格になっていて、ビジュアルの良さにテンプレの萌え要素詰め合わせましたみたいな感がなく、内面的な可愛さがちゃんと出てる感が素晴らしい。
柑南とののかもサブキャラ枠にしてはキャラも個別ルートもけっこうしっかりしてました
特にののかルートはなあ・・・。
攻略順的に最後らへんになりがちなこともあって、いろいろかっさらって行ってしまった感があります。ののか恐ろしい子。
いやキャラもシナリオもすごく良かったんですが、ここまでやっちゃうとメインヒロインたちが前座っぽくならないかと、苦笑いを禁じえませんでした。
まあ妹って属性的に感動バフがかかりやすいですしね。仕方ないのか。
グラフィック&エロス 8点
別に悪いとかではないんですが、ヒロインの私服が妙にギャルギャルしい気がしました。
個人的には一人くらいいるといいものの、みんなこんな感じだとちょっと胃もたれするかもと思ったんですが、皆さんどうでしょう。
まあそこが気になったくらいで流石サガプラというか、グラフィックはすごく安定していると思います。
サービスシーンに関しては・・・うん、少しフェチっぽいのもありますが、まあまあソフトな範囲でおさまってるかなと。
私のなかでサガプラは意外とやってやがるメーカーのイメージあったので、ちょっと意外だったかも。
金色ラブリッチェには剥いで首輪つけて四つん這いにして震えるアイテムを装着させて、昼の校舎でわんこ散歩プレイするシチュがありましたしね(最大風速)。
絢華さんまじぱねーっす。
その他加点要素 5点
キャラは可愛いし設定もいい、テキストも読みやすいし感動要素もしっかりあると、総じて非常に遊びやすい萌えゲーだったという感想です。
何か突出したオリジナリティーがあるってわけではないですが、それだけに変なくせもないし、王道系の作品が好きなら手放しでオススメできます。
- ストーリー : 7.5点
- ワードセンス : 8点
- キャラクター : 8点
- エロ&グラフィック : 8点
- その他 : 5点
総合評価:36.5点(50点満点)