萌えゲー解説

「かけぬけ☆青春スパーキング!」感想&レビュー動画【SAGAPLANETS】

かけぬけ☆青春スパーキング!感想&レビュー動画

概要

2020年に「サガプラネッツ」より発売されたゲーム。

同年の萌えゲーアワード準大賞を受賞した作品。PS4とSwitchでプレイできるコンシューマー版も2021年に発売。

青春とは無縁の日々を送る主人公のもとに、ある日突然はちゃめちゃにエネルギーに溢れた青春バカがやってくることから始まる、笑いあり涙ありの学園物アドベンチャー。あまりにもリア充すぎる登場人物に胸が痛くなるかも・・・。

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公式ページFANZA

評価

  • ストーリー : 7.5点
  • ワードセンス : 6.5点
  • キャラクター : 7点
  • エロ&グラフィック : 7.5点
  • その他 : 4点

総合評価:32.5点(50点満点)

あらすじ

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

苦学生として勉強とアルバイト漬けで、青春とは無縁の日々を送る奨学生たる主人公「遠野遊」。彼のもとにある日突然はちゃめちゃにエネルギーに溢れた転校生「小日向響」がやってくる。

実は遊の幼馴染だという彼女は学校にやってくるなり「行動部(アクティブ)」なる痛い名前の部活を作り、輝かしい青春を送るのだと宣言した。

最初は呆気にとられつつ冷ややかに見ていたが、天真爛漫な彼女に振り回されるなかで閉ざしていた心がほころんでいく。

そんななか突然学園の改革案が発表され、行動部が廃部になるどころか奨学制度すら撤廃されるというお触れが出された。

崖っぷちに追いやられた主人公たちは、自らの学生生活を賭けて奮起。波乱に満ちた青春が幕を開ける・・・といったストーリーです。

舞台は学園でテーマは「青春」。それを巡る恋愛模様が軽やかでノリのいい感じで綴られます。基本筋は王道の美少女恋愛ゲームと言えるんじゃないでしょうか。

キャラクター紹介

小日向 響

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

物語冒頭で転校してくる主人公の幼馴染にして、元気溌溂で天衣無縫、何事にも直情気質な女の子

そのパワフルさで主人公や周囲の面々の日常を塗り替えていくヒーロー系ヒロインです。タイトルにも使われている「青春」を如実に体現する存在ですね。

序盤あまり心惹かれなかったんですが、個別に入ったらめちゃくちゃ可愛く見えてきました。ていうかキャラ変わりすぎでは?

いわゆるグイグイ系女子ですが周りへの気遣いも多分に持ち合わせていて、暴走ぎみな行動ももみんなを楽しませるか、誰かを守るという理由あってのこと。

あまり表に出さないながら人並みの弱さも持ち合わせており、バランスがなかなか絶妙です。傍若無人さをマイルドにした涼宮ハルヒとでもいいましょうか。

個別ルート序盤はかぐや様は告らせたい的な恋の駆け引き的展開が勃発し、後半はとあるイベントに向けて部員全員で奮闘するというストーリーになります。

最後の盛り上がり部分だけちょっとそう来るかあというか、いやテレビのあの企画まんまですよねと思わなくもなくて、自分ならもっと過去の因縁に絡めて思い出の場所で将来を誓い合うみたいな流れにするかなあとか思いましたが、それだとファンタジー路線っぽくなるし
「青春」というテーマに合致するという意味では良かったのかなと。

最後まで爽やかな気分で終われて、終わってみれば一番好きなルートだったかもです。

鹿島 理々

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

ボランティア部、通称ネガティ部の部長で清楚なお嬢様枠。豊かな家の生まれで品の良さを兼ね備えながら、他者への貢献と労りを忘れず、奉仕に至上の喜びを見出だす女の子です。菩薩かな。

もちろん巨乳です。これ必須。しかし無限の母性を備えているという感じではなく、おしとやかなようで妙に押しが強かったり、控えめな雰囲気だけどわりと強引な言動をしたり、最初はなんか性格をつかみにくかった印象あります。情緒が安定してないというか。

なので腹黒とか、闇堕ちするのかなとか期待してたんだけどそんなこともありませんでした。

総合的に評価すると基本聖人だけどど、天然でたまによくわからん言動すると

個別ルートの内容としては青春迷子の主人公に、青春とはいかなるものかを教えようと奔走する彼女の頑張りがメインになります。

初心なお嬢様がはじめての恋に落ちて。爛れた青春にはまっていく様をみられるのがこのルートの魅力と言えるでしょう。

ベタめな展開が多いけど甘々要素も多かったです。その辺は清楚系ヒロインの面目躍如ですね。

難点を上げるならあまりにもぐう聖で「こんな女子はフィクションにしかおらん・・・!!」と冷静な頭がささやきかけてくることでしょうか。ギャルゲーは脳内お花畑で楽しみましょう。

柊 栞里

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

主人公の後輩で一人でいることが多い受け身な女の子。

ちょっとしたトラウマで人と関わるのが面倒でしんどくなって、別にハブられてるとかじゃないけど人とつるむことが少なくなって、周囲から一人でいる奴という認識ができあがってしまう。

そんな何気ない積み重ねで誰のせいでもなく、劇的な事件があったわけでもないけど孤独を抱えているという、世の中に100万人はいそうなリアル感あるぼっちガールです。

しかし実は裏ではVtuberシオリンとして活躍しているという2つ目の顔を持ちます。

個別ルートはそんな表では心を閉ざしがちな彼女が、過去を乗り越えて主人公と、みんなと関わっていくまでの話になります。

Vtuberっていうネタは正直どうなのと思いましたが、無気力感あふれるヒロインの素の表情がだんだんと見えてくる過程は想像以上に可愛くて、告白のシーンはとくにお気に入りです。

いちおう精神的な成長がテーマですが、そんなに暗い展開にはならないので安心です。むしろトラウマの克服過程とかあっさりしすぎに思ったかも。

ちと賛否が分かれそうですがライトな恋愛を楽しみたいという人には良いかもですね。

海堂 凪子

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

運動神経抜群でしっかり者のお姉さん。青春部でも唯一の三年生ということで先輩枠でもあります。

合気道の達人でメンバーの窘め役にて折檻役。響のいとこ兼親友というポジションも担います。

強気で凛とした態度を取る一方、恋愛には奥手で弱腰というギャップ萌え属性もあり。設定的には本作で一番好きです。

個別ルートは・・・良くも悪くも一番普通でした。

とあるマリンスポーツをめぐる話が軸に進みますが、ただの先輩後輩だった二人がとある秘密を共有することをきっかけに接近して、最初は尻ごみしていた彼女もだんだんほだされて。くっついた後は年上のお姉さんと普通にデートして、やきもちを焼かれて、生じた壁を二人で乗り越えていくみたいな。

他のヒロインが全体的にアクが強めなとこあるので、相対的にもひねりが少なく思いました。

遠野 律

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

主人公と同居している妹。扱い的にはサブヒロイン。ルートはメインヒロイン4人のいずれかを攻略すると選べるようになります。

幼少期よりハードな人生を主人公と共有してきたため、固い絆で結ばれています。

家事万能で明るく気遣いができコミュニケーション力も〇。ちょっと調子に乗りやすいこととを除けば総じてできる子で、もしかすると一番正統派ヒロインかも。あ、でも極度のブラコンです。

プロローグの共通ルートの補足のような面があり、律ルートと言うより主人公+律ルートといった内容です。

青春という輝かしいテーマとは相反する遠野家の闇、そして「え?これFD?」と言わんばかりのメタネタてんこ盛りではっちゃけたおふざけが同居する、他とは毛色の違うお話でした。

聖 橘花

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

神出鬼没に現れては軽いノリで「青春するっス!」と主人公に絡んでくるミステリアスガール。メインヒロイン4人のルートを全てを攻略すると選べるようになる、物語の大トリを務めるルートです。

ちょこちょこ張り巡らせてきた伏線を回収して、感動のグランドエンディングにつながります。

何か隠してるなーって匂わせ度が高めで、途中からこんな感じになるのかなと展開はある程度読めたものの、それでも十二分に胸が熱くなるストーリーでした。あの感動の誘い方はズルい・・・。

ルートとしては青春とは縁のない主人公と、やたら青春にこだわる橘花の交差する運命のお話です。まあ盛大なネタバレ故にぼかしながらの伝え方になりますが、橘花ルートだけちょっとしたファンタジー要素が含まれるのが特徴で、設定としてはめちゃくちゃ斬新ってわけでもないですが、物語としてきっちり考え込まれているのが好印象。

これ系のストーリーって全体で見るとちょっと矛盾や違和感が生じたり、小難しかったり、強引でご都合的すぎる印象になったりすることも少なくないですが、その辺りを丁寧にクリアしてつつ、ストーリーも長すぎず短かすぎずでまとまっていました。

素直に目頭が熱くなりましたね。この物語の根幹が「青春」ということをきっちり感じさせるラストでした。

総合レビュー

ストーリー 7.5点

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

青春スパーキングというタイトル通り、爽やかで希望にあふれたストーリーに仕上がっています。とくに響と橘花の話は感動的。

ただ明るいというだけでなく、感動要素もラストできっちり抑えてくるあたりがにくいですね。

反面ツッコミが多い展開もちょこちょこあるっちゃあります。

登場人物がなんかやたら何かを賭けてゲームしがちで、しかもけっこう人生がかかることまでベットしたりする。しかも勝ち負けは絶対。賭ケグルイなのかな?

その他にも不祥事を起こしたわけでもないのに学校側から部活を潰そうとするわ、さらっと撤回するわ、ヤフーニュースのTOPになりそうな展開がちょこちょこ。

この辺りは青春らしく意味のない衝動の輝きだと思って流すのが楽しむコツかと思います。

ワードセンス 6.5点

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

文章としてはさらっと読める感じで変な感じで、あのシーン良かったなあというのはあるんですが、とくにあのフレーズは心に残っているなあ・・・というのはあまりない、でしょうか。
それゆえにちょっと低めで6.5点で。

キャラクター 7点

引用:SAGAPLANETS公式サイトより

響のキャラ設定はすごい良かったなあと思いますが、他のキャラはわりと普通と言うか何というか。

それぞれに可愛さを感じる要素があるんですが、もう少し唯一無二の何かしらを持っていて欲しかったかなとは正直思います。

エロ&グラフィック 7.5点 その他加点要素 4点

夜のいちゃいちゃシーンはだいぶ純愛よりです。前作の金色ラブリッチェは道具とか3Pとか、マニアックな傾向が見られましたが、本作はそうでもないですね。

個人的にはそれ絶対学校じゃなくてお店のですよねっていう、いやらし可愛い制服の立ち絵が最高でした。ノースリーブはけしからんです。

 

評価

  • ストーリー : 7.5点
  • ワードセンス : 6.5点
  • キャラクター : 7点
  • エロ&グラフィック : 7.5点
  • その他 : 4点

総合評価:32.5点(50点満点)

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