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「Fallen / Brand New World」をプレイしての感想
概要
「Fallen / Brand New World」は2025年5月にサークル「パルティア教団」から発売された同人ゲーム。
同棲ジャンル同人ゲームの傑作「1room -家出少女-」を生み出したところの最新作ということで、突然オススメに現れた時はめっちゃ驚き、しかも夏和小さんCVとか狂喜乱舞ものでした(実話)。
舞台が現代でヒロインが女学生だった前作とは異なり、中世ヨーロッパ都市風の世界観でヒロインは「メイド」。
システム面にも大きな変更が加わりましたが、まるく氏のグラフィックの素晴らしさは過去作以上でボリュームもあり、期待を越えて大満足でした。
目安のプレイ時間:12~14時間(Trueエンドを見るまで)
ゲームシステム
前作はHシーンの触れ合いシーンだったり、着せ替えなどシミュレーション要素もありはしましたが、ビジュアルノベルに+αが加わった程度のシンプルなゲームでした。
しかし本作はシミュレーションパートが、前作とは別物と呼べるくらいパワーアップしています。
ストーリーは傭兵を引退して地元に戻り、祖父の酒場を継いでひっそり暮らそうとしていた主人公のもとに、ひとりの少女「リリー」が転がり込んでくることからはじまります。
もともと貴族の家でお給仕をしていたらしき彼女は、ここで暮らさせてください、代わりにメイドとしてあなたを支えますと申し出る。
かくして街で最高の酒場を目指して、奮闘する日々が始まるのだった・・・といった感じです。この酒場経営がシミュレーション要素で、プレイヤーが頑張るポイントです。
なのでゲームを開始するとこんな画面に。リリーに話しかけたり、食材の買い出しにいったり、新しいレシピを考案したり好きに選択可能です。
1日は「日中」、「夕方」、「夜」に分かれて日中と夜は自由に行動できるのですが、夕方は休業日でなければ酒場の運営に注力することになります。
1日の成果はこのような感じで表示。利益があがれば所持金は増え、お客さんが増えれば評判も高まり、さらに多くのお客さんがやってくるように。酒場はミシュランみたくきっちりランク分けされているので、これを最高まで高めることが目的となります(酒場のランクの上昇に従ってストーリーも進行)。
そのために必要でシミュレーション要素のなかでも目玉となるのが「料理」です。
こんな風に4つの食材を組み合わせて、酒場で出す新メニューを生み出していく感じ。各食材には品質、相性がありまして、適切に組み合わせることで客の舌がうなるスペシャリテを想像できます。これが割とお遊び程度とかでなく、けっこうしっかり作られてるんですよね、笑。
食材はかなりの種類があり、市場で買うだけでなく森に採集に行ったり、行商人から手に入れたり、特定の条件を満たさないと入手できないレア食材もあるのです。なので何がベストかをしっかり考え、一日の行動も決めていかねばなりません。
・・・・・とはいえ決して難しいゲームではないです。次に何をすれば良いかは明確に提示されますし、遊びやすいようヒントも随所に用意されてるので。何より時間制限などないためゴリゴリに効率を求めてやらなくても問題ないですし。
あ、稼いだお金でメイドを好きにカスタマイズも可能。
もちろん夜はしっぽりメイドとイチャイチャできます。ここのシミュレーションパートは前作に近しくはありますが、できることが増えてよりクオリティーが強化されてますね。
どんどんHしてメイドとのなかを深めていくべし!
ゲームのポイントと長所
① シミュレーション要素が大幅パワーアップ
とにかくゲーム性が大きく高まったのが予想外の進化でしたね。1roomはさくさく進めればまあ2~3時間くらいで終わるロープラ系ビジュアルノベルみたいな構成でしたが、本作はそれじゃあ到底クリアできません。
日々素材集めや新メニューに考案に奔走しなければならないので、めっちゃ時間が溶けます。Potion Craftとか好きな人はとくに好きそう。
料理以外にも釣りをしたり、森で採集したり、お店の内装を良くするために木工ギルドに顔をだしたり、他ヒロインのところに浮気に行ったり(?)、自由度が増えてゲームとして大幅にパワーアップしたなと感じます。
② CGが素晴らしくヒロインも増えた
あとヒロインが増えました!増えたぞおおおおお!
爆乳マイペースシスター、元傭兵仲間の小柄少女、褐色肌のネコ系ビンボーガールといった感じですかね。しかも各キャラ1~2種類ですが、ちゃんとHシーンあるのもポイントが高すぎる。私はシスターが好きです。
まるく氏のグラフィックは言わずもがな素晴らしく、実用性は極めて高いと思います。
もうすでに次回作を期待している自分がいる。
③ 前作に引き続いてあたたかい世界観
前作は設定自体はなかなか重く、じめっとした雰囲気ながらもヒロイン「夕」との心温まる交流が描かれた、ハートウォーミングな世界観が好評でしたが、それもしっかり引き継いでいます。
リリーもまた夕と同じくあまり幸せな境遇ではないですが、卑屈な性格ではなくもしろ無気力系な主人公を引っ張る芯の強い女性として立ち回るので、作品全体の印象としてはむしろ1roomより明るいくらいかも。胸糞とかインモラルな展開はないので、そっち系苦手な人でも安心してプレイできます。
④ 大正義、夏和小様
あとメインヒロインのCVが全人類が大好き夏和小さんなことも、作品の長所に挙げざるをえない・・・!あまりにも大正義すぎる。
夏和小さんでメイドとなると四季ナツメがどうしてもちらつきますが、また違った魅力があるなあと感じます。見下してくれないのは残念。営業中にあまりちょっかいかけすぎると、軽くおしおきされるけど。
※気になった点についての補足
総じてグラフィック面、ゲームシステム面で完成度の高い、純愛モノ好きであれば誰にでもオススメできる同人ゲームであるとは思います。
ただゲームシステム面が超強化されたのが、人によっては合わない可能性も無きにしも非ずかも?息抜きのミニゲーム要素とかでなくけっこうガチなんですよね。
かなり親切にガイドされてはいるので、ストレスを感じることは少なそうですが「いやこんな作業いらん!Hシーンだけみたいんじゃワシは!」みたいな実用性特化を求めている人はちょい手間に感じるのかなあ、とか思ったりもします。
総評
というわけで「Fallen / Brand New World」の解説でした。
前作の良さを残しつつ、様々な点で進化を遂げた素晴らしい同人ゲームだったと思います。
メイド好き、ファンタジー世界好き、夏和小さん好き、な方にとどまらず、いろんな方に遊んでもらいたい傑作と言っても、過言ではありません。












[…] 今月は記事も書きましたが同人ゲームのfallenをやってまして、やっぱりメイドさんって最高だよねと改めて強く感じました。 […]