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あなたに恋する恋愛ルセット 感想&レビュー動画
概要
2017年に「ユニゾンシフト」より発売されたゲーム。
同年の萌えゲーアワードで純愛系作品賞・金賞を獲得した作品。
製菓を学べるコースのある学園でお菓子大好きなヒロインたちと、とにかく甘々な日々を過ごせるゲーム。シリアスな要素を極力排除しており、重さをほとんど感じさせないのが良くも悪くも特徴的。
ちなみにルセットはフランス語で「レシピ」を意味します。
評価
- ストーリー : 6.5点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 7点
- エロ&グラフィック : 7.5点
- その他 : 4点
総合評価:32.5点(50点満点)
あらすじ
スイーツ大好きなものの他にはとりたてて特徴もない学生「二宮春馬」。
彼の通う創設されて間もない新しい学校「六華星(りっかぼし)学園」には、少し変わった特色がある。
それはとある分野に特化した専門授業が行われているということ。
なかには製菓コースも用意されており、もちろん主人公はそれを選択する。
そこで出会うのは個性豊かな4人の少女。お菓子作りに没頭し彼女らとの仲も深まっていくなかで彼はどんな物語(ルセット)と出会うのか・・・といったお話です。
あらすじでわかる通り「スイーツ」が作品の軸。
洋菓子を中心に全編を通じていろいろなスイーツが紹介されおり、お話にも絡んでくるのが特徴ですね。
共通ルートの合間で誰のエピソードを見るか選択が挟まり、それ次第で個別に突入するって流れになります。
キャラクター紹介
橘ののか
普通科の女学生。実家がケーキ屋であるため、最初からお菓子作りは上級者レベル。
お菓子が大好きでパティシエになるのが夢でいつも明るく元気という、スイーツ戦隊であればレッド間違いないしのヒロインですね。
実は幼少期に主人公と知り合っていて、お互いがお菓子フリークになるきっかけになったっていう非常に王道な設定ももっています。100点。
・・・100点過ぎて逆に解説すること少ないです。これもセンターヒロインあるある。
大園柚姫
学園では優等生でかよっている国際教養科のお嬢様。
周囲からは何でもそつなくこなすできる人って思われがちですが、実はブキッチョマンでそそっかしい、ほっとけないような女の子。
お菓子作りの腕は料理ものに必須のジャイアン枠。暗黒物質を精製せよ!
姫クラスのお嬢様ながらお高くとまっているわけではなく、むしろ根がすごく真面目なタイプで常に向上心を忘れない努力肌です。
しっかりもので全体的にほわほわしてるヒロイン面々のまとめ役でもありますね。
でも恋愛ごとには奥手でそれ系のハプニングに直面すると、わたわたうろたえる姿がめちゃくちゃ可愛いポイント。これとか。
聖剣エクスカリバー抜刀!
お嬢様とのラブラブな日々をお楽しみいただけます。
鍵由楓花
ママです。え?この子同級生なんですか?
もはやクラスにいれば父兄と間違われそうな風格。
料理上手、笑顔で人をあしらう芯の強さ。
何よりこのマーベラスなお胸。
最強ママ系ヒロインにエントリーできるポテンシャルが十分でしょう。
無限の母性を兼ね備えながらも初々しさも残しているという点も若妻って感じでポイント高し。
もちろん膝枕シーンもあります。それどころか●っぱい枕ぐりぐりホールドすら披露してくれるのです。
学園物のラブコメで出せるヒロインのママみで言えば、これはかなり満点に近いのではないのかと。
白咲美絵瑠
国際教養科のちびっこ。サボり魔で授業をふけてるところ半ば強制的に製菓コースに入れられた。
面倒なことは一切したくない、一生だらだらして過ごしたいという、人生甘く見てるニートみたいな怠惰な女子。
ところがどっこい憎たらしいことに頭は良く、成績は学年トップ。
さらに製菓の才能には天性のものがあって、食べたお菓子の味を脳内に記憶しつつ必要に応じてレシピを構築できるというチートもち。
これが少年漫画なら「悪魔の舌(レンガ・デル・ディアブロ)」みたいな能力名が割り振られていたに違いない。
属性的にはロリですが、妙にこう・・・コケティッシュなんですよね。
例えばこの構図とか・・・やらしくないですか?
いや動作自体はとても健全なんですが、なんかこうナニを咥えているより数段淫らなで背徳的というか・・・。
逆に?
逆説的に?
無気力でワガママで合理的な少女が恋に翻弄されて、アイデンティティを崩壊させてしまう過程が描かれていて、わりとお気に入りのルートです。
総合レビュー
ストーリー 6.5点 ワードセンス 7.5点
絵柄通りの非常にふんわりした空気の漂う作品で、日曜の朝のアニメみたいな印象を受けました。
良く言えば定番、悪く言えばちょっと幼い感じといいますか。
やはり最大の魅力は個別ルートにに入ってからの、甘すぎるいちゃいちゃですね。
天然記念物級純情カップルが嬉し恥ずかし徐々に距離を詰めていく感じが、丁寧に描かれてるのがすごく良かったです。
付き合うまでのパターンもばらけてますし、純愛物好きならぞんぶんにニヤニヤできるんじゃないかなと。
ただ恋愛描写以外の部分の物語に関しては、わりとあっさりというか萌えゲーにおけるお約束をなぞる感じと言うか、あんまり引っかかるものがなかったというのが正直な感想。
というのも本作終始スイーツの話題が出てくるんですが、トリビアレベルの知識が中心でそんなにどっぷりお菓子作りの深みに踏み込まないんですよね。
例えば作品のタイトルを
「あなたに恋する恋愛ブループリント」
とかにして原型をある程度留めつつ、プラモデル好きな少年少女の話に置き換えるのも
やろうと思えばできるのでは(暴論)。
ただこのライトさは制作側の狙いを反映してるからとは思います。
さきほども書きましたが本作は「徹底的にシリアスシーンをそぎ落としたイチャラブ特化構成」をポイントとして制作されておりまして、「重い」と感じるようなパートがほとんど含まれてないんですよね。
実際主人公とヒロインも製菓学校の専門学生とかではなく、週1で製菓を学ぶだけの普通の高校生みたいな立ち位置ですし。
これは一長一短ですが、純愛のみを楽しみたいって人にはすごく良さそう。
スポコン要素とか人間関係のいざこざみたいなシーンがあると。物語がドラマチックになる反面重くもなりやすいので。
この辺りのギャップがなければ、期待外れとかにはなったりしないんじゃないでしょうか。
キャラクター 7点
くせが強かったり変な個性のあるヒロインもいないので、素直にみんな可愛いと思えると思いました。
ただ各キャラほぼ初対面の印象まんまでエンディングまで到達するため意外性が少ないのと、あまりにも良い子ちゃんすぎるのをどう評価するかで賛否は分かれるかもです。
キャラ設定もイチャラブ特化作品でシリアス排除の影響を強く反映している気がしますね。
ちなみに私は柚姫がイチオシです☆
グラフィック&エロス 7.5点
Hシーンもストーリーに対応したラブラブ感が出てる点がいいですね。
特殊系はないですがこれをプレイするユーザーは純愛を求めているはずなので、齟齬はないと思います。
プレイスタイルをざっくり説明すると主導権を握りたがるM、おせおせわっしょい、戸惑いと目覚め、情熱の探究って感じでしょうか。
誰がどれかはぜほプレイして確かめてみてください(あくまで個人の感想です)。
その他加点要素 4点
各キャラいちゃいちゃ展開には光るものがあり濃度も高かったんですが、やっぱりもうひと声インパクトあるとさらに良かったと感じてしまいます。
料理をテーマにした作品っていうとなぜか妙に世界観がバグっていて、爆発するは服が破け散るは終いには次元の向こう側に飛ぶは、孤高な無法地帯なイメージですしね(食●のソーマとか焼きたてジャ●ンとか)。
ただ純愛イチャラブに癒されたい方はチェックしてみてください。
評価
- ストーリー : 6.5点
- ワードセンス : 7.5点
- キャラクター : 7点
- エロ&グラフィック : 7.5点
- その他 : 4点
総合評価:32.5点(50点満点)