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「メメリスちゃんのえっちなRPG ~ガチャと聖女と危ないダンジョン~」をプレイしての感想
概要
「メメリスちゃんのえっちなRPG ~ガチャと聖女と危ないダンジョン~」は2024年3月にサークル「メメリスチャンネル」から発売された同人ゲーム。
同サークルにおける処女作なんですがかなりの売れ行きで、発売からまだ一か月も経っていないのにDL siteで3万本以上のセールスを記録しています。
興味深いのは本作を発売したサークルの「メメリスチャンネル」さんの管理人である「ナツ」氏(Twitter)は動画投稿者としても活動しており、YouTube、ニコニコ動画上に主にソシャゲに関する動画を頻繁にアップしている点です。
なのでゲーム制作は本職ではないはずなのですが、趣味が高じたのか企画・シナリオはやりつつも製作をどこかに外注して同人ゲームにした・・・という経緯でリリースとなったようです。なかなかレアなケースですね。
一番の特徴としてはとても多くの絵師さんが参加している点です。本人がお世話になった絵師さんを集めてゲームを作るという夢をかなえるためらしいですが、かなり豪華な漫画家さんやイラストレーターの方が名前を連ねています。
いろんな意味で愛と癖が詰まった、同人だからこそ実現した作品だなあと思います。
目安のプレイ時間:5~6時間
(ゲーム冒頭でレベル上げチートを使わない場合。使ったらレベル上げ不要なので半分くらい)
シナリオ:ナツ
イラスト:
もりの / ヤスイリオスケ / 藩滑るめる / そりむらようじ / はなうな / 牛虎たつみ / atahuta / 睦茸 / 針金紳士 / ソソ / ふらう / 直哉 / ササマシン / とこまやけいた / rAiou / 鳴海也 / あじふらい / むおと / る~く / しろすず
ゲームシステム
ジャンルとしてはRPGツクールを下敷きとした、ロールプレイングです。
ソシャゲ狂いでガチャ廃人の「メメリス(ナツ氏のYouTubeの立ち絵でも登場するオリキャラ)」と、彼女と仲良しの爆乳聖女「ティーナ」が借金を返すためにダンジョンに挑戦するといったストーリーとなっています。
ゲーム面はもうRPGツクールって感じですね。ターン制で敵と交互に攻撃をしていき、プレイヤーがダメージを受けると衣装がはだけていく演出はお約束。
そして戦闘に敗北すると・・・敵から、Hな調教を施されてしまうのです。
これが非常に種類豊富でして、盗賊やオーク、スライムといった定番のシチュエーションはもちろん、獣や亜人、はたまたアンデッドに犯されてしまうことも。Hをした回数によって「淫欲度」というパラメーターが変化し、これもゲーム進行に大きな影響を与えます。
Hシーンが挿入されるのは敗北時だけではありません。ゲームクリアにはお金が必要なので街で働くこともできるのですが、スケベな仕事を行うこともできます。見た目は幼女の二人がバニーやシスターの恰好でノリノリにご奉仕とか最高か。
そして時には夜の街で歩いているところを襲われて、レイプされたり便女にされたり飲尿を強要されてしまうことも。
さらに本作はノーマル、バッド、トゥルーの3タイプのエンディングが用意されてまして、バッドエンドではそれすら上回る過酷な調教を施されてしまいます。
合計100種類以上というHシーンの多さには感服の一言です。
ゲームのポイントと長所
① 豪華な絵師陣
本作の一番の魅力はやはりここかなあと思いますね。
メメリスとティーナのふたりのヒロインを、数多くの絵師さんたちがそれぞれの解釈で描いており、さながらオムニバスCG集のような感じで楽しめます。
有名な方も多く、ヤスイリオスケ氏、そりむらようじ氏、睦茸氏あたりは私自身も何度もお世話になっているので、こんな方たちが参加しているのならというのは、私が購買を決めた最大の要因です。いったい発注にどれくらいの手間や財をかけたのだろうか・・・。
② 親切なゲーム設計
戦闘シーンそのものはそこまで特徴的ではないのですが、随所にプレイヤーに対する気づかいが見られ、快適にプレイできるのはポイント高いです。
ゲーム冒頭には経験値モンスターが置かれているので、レベル上げとか面倒って人でもサクサク進められますし、次の目的地は「!」マークで表示されるので迷うこともありません。
各街でのイベントも変に隠されていてわかりにくかったりせず、エンディングの分岐のさせ方も簡単。たぶん有志の攻略サイトとか見なくても十分にパーフェクトクリアできます。
さらに回想シーンが完備されている部屋もあり、フィールド移動アイテムもあるので探索のストレスもない、などなど・・・とにかく細かい配慮が見られるユーザーフレンドリーな作品なのは好印象です。
③ 様々な性癖を網羅するHシーン
本作メメリスとティーナな二人がとにかく終始ひどい目にあいます。そりゃあひどい目にあいます。とくにスラム街で行われるバッドエンド√の地獄調教は、ちょっと直視できないほどでした。自身で生み出したオリキャラのはずなのに全く容赦ないとか、製作者は人の心ないんか笑。
ゆえにインモラル方面へのHの受け皿は非常に広いですね。ロリ系のヒロインへの凌辱作品が好きな方はとても満足できると思います。
逆に言えば和姦系は全体の1割程度?なので、純愛系作品が好きな方はちょっと好みの絵師さんいても楽しめないかなーとは感じましたね。その点だけはご注意を。
総評
なかなか特殊な経緯で作られた作品ではありますが、大きな粗もなくゲームとしてしっかり作られており、かつ「自分の好きなことを形にしてやったぜ!」という癖も見え隠れする愛を感じる同人作品でした。こういうの私は嫌いじゃありません。
女児がひどい目にあうというシチュエーションには興奮できない、という人はさすがに無理かもですが、そこに問題ない方であればぜひ手にとってもらいたい一作です。